ブログ

家具工房に捧ぐ

日記

  • 日々

    製作が続きます。

    作り付けの家具を作っています。

    この冬は本当に暖かくて、

    トラの散歩コースには一週間ほど前から梅が咲いている。

    そのトラですが・・

    モリモリと元気です。


  • 木工教室1/17~19

    週末は木工教室でした。金曜と日曜は参加者少なかったです。土曜は多かった。

    カンナを掛けます。 

    カンナを掛けるって言うのですが、掛けてなないですよね。掛けると言うより・・・引く、削る、むしる、などの方が言葉としてあっていると思うのですが、

    カンナを掛けると言います。掛けています。

    木の器を掘っています。

    クリ材で、過去最大の大きさ。

    こちらは四角い器。

    ウォールナットが硬い。

    の奥さんは少し柔らかいクルミ材で、同じ四角い器。

    サクサクと進みます。

    昨年から取り組んでいるダイニングテーブルも完成しました。

    幅160cm×奥行90cm、普通に大きいテーブルです。

    このテーブル作りですが、やはり何と言っても天板の加工が難しいところです。木取りと言う荒材の選定作業から取り組んでもらったのですが、以後の出来栄えや作業性を見込んだ最も経験値を必要とするところです。ここはかなりサポートさせてもらいました。天板は5枚の板を剥ぎ合わせているのですが幅90cmもとなると、ここも難易度高でしたが何とかクリア。最難関と思われた天板表面のカンナ仕上げでしたが、よくカンナを調整されていたので、時間はかかりましたがほぼパーフェクトな仕上がりとなりました。脚部のほぞ加工は全て手加工で仕上げ。Dさんお疲れさまでした。素晴らしいダイニングテーブルです。

    完成後ただちに、普通にテーブルとして使用されていました。
    更には次作の下ごしらえも始まった。

    まだ、ありあります。

    整理箱。 完成するとシンプルなものですが、木工家具としてはやはり難易度の高い作品です。 脚物の様に単体として形作ればよいのではなくて、本体と引き出しの兼ね合いがでてくるので難しい。

    本体は七枚組み手加工。手道具だけで仕上げました。

    _______________________________________________

    木工教室は殆ど方が初心者です。理屈より先に道具を使い、体で覚えてもらうような指導をさせてもらっています。失敗も多いのですが、それが経験となり少しずつ実力になるのだと思います。
    「木工が楽しい」と言ってくれる生徒さんが多いのが喜びでもあります。

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  • 自・公

    先週は内外での打ち合わせなどが多かった。おそらく一週間で打ち合わせた回数の自己記録と言える程いろいろな人と話す機会が多かった。まぁ会社組織などに居ればこんなものではないだろうけど、ただ一人自営業の場合それぞれの打ち合わせに基づいて、後の仕事を全て一人で行うわけだから一件ごとの打ち合わせに対する真剣度は高くなります。他者へ依存している割合が少ないので、無意識に責任感と真剣度が増していく。以後の仕事の方向性や関係者への対応も自らの言葉である程度責任をもって発する事ができる。
    逆に組織のように皆の協力関係に基づく仕事の場合は、個々の責任が軽くなる反面、個人が組織全体に責任を負っているので安易な発言は慎むようになり、借りてきた言葉で無難な方向性を示唆するような発言が多くなると思う。公務員などは特にそう。なぜ公務員を例に出すかと言えば、私が以前公務員だったからです。自営業と公務員、この対局の仕事を経験する中でそれぞれに一長一短あります。書くと長くなりそうですが、書きます・・・
     自営業の良いところはやはり自由であると言うところ。全ての判断を自ら決定できるというところ。反面その判断に基づく責任を全て負わなかればならないところが大変なところです。極めてシンプルな構造です。ある程度社会で働いた経験があって、それなりの年齢になると独立起業する人が多いのは、やはり自らの判断で物事を決定し遂行していく仕事の面白みを実践してみたいからだと思います。あと単に組織を脱したいから。
    一方公務員ですが、こちらの利点は何と言ってもその待遇。勤務時間は相対的に短く、仕事内容の割に高給。リストラがなく年金も多い。圧倒的な安定感を誇っています。しかし20年勤めた経験から内部の難しさの様な事を言うと、自分の本意ではないのだけど、法律で決まっているからと言う理由で筋の通らない仕事を進めないといけないストレス。組織の考え方に逆らっても逆らわなくても報酬は変わらないので黙って従っておこう、という考え方が強くなります。この考え方はいずれ仕事に対する無気力さに繋がります。いくら待遇が良くても無気力に働くということはやはり当時の私にとってはストレスでしかなかったのです。
     一方今の仕事は日々精力的に働けているので、私自身はこれでよかったと感じているのですが、自営業にしろ会社員にしろ公務員にしろ、やはり良い面悪い面ありますので、決断は慎重にされてください。
    なんか、うまくまとまらなかったのですが今日はこれで。

    写真と本文は関係ありません。


  • 年末から取り組んでいた工房壁の撤去工事完了。
    12年くらい前に張った木の床も段差があったので撤去。

    コンクリートの上は冷たいので、集塵袋の上をベッド代わりにするスタッフ・トラ。 集塵機の電源を入れると袋が膨れ上がるので、きんとん雲体験となります。

    いきなり電源入れるなよ~。  寝起きドッキリは苦手でした。

    もう一月も半ば、時が進むのが早く感じられます。

  • 木工教室 1/10~12

    今年最初の木工教室でした。

    カンナをかけたばかりの部材。

    ダイニングテーブルはあと少し。

    留めの箱が出来上がりました。

    体験コース、ご夫婦二人で2時間でこれだけ作りました。 特に奥様が奮闘していました。

    整理箱、完成間近。

    全て手加工で製作しています。

    教室では、カリキュラムに沿って家具を中心とした作品作りを行っています。
    作品を作る事の楽しみも去ることながら、集中している時間が楽しいと言われる方が多いです。もの作りが好きな人、集中したくて仕方がない人の御参加をお待ちしています。

    木工教室のページ

  • 十日恵比寿へ

    人込みが苦手で、年始の初詣に長い列に並ぶなど絶対にしたくないのですが、社長が「十日恵比寿に行くわよ」と言うので、しぶしぶお供しました。

    福岡市博多区の恵比寿神社。

    もう正月も終わり平日だと言うのに凄い人。皆さん普段は何をされているのだろう。自分の事は棚に上げて…

    隣接の東公園には露店も多かった。

    猿回しもやっていました。

    あきらかにトラよりは賢い

    境内も参拝と言うよりお祭りのような装い。

    参拝の列は軽く見積もって2時間と言った感じだったので回避。神社裏側に裏参拝と言う短い列があったのでそちらへお参りさせてもらいました。

    十日恵比寿と言えば、この福引きなので、並んで引きました。

    何らかの何かが貰えるシステムになっていて・・

    何故か米俵を頂きました。これで今年一年は食べて行けそうです。

    猿より賢いぞ~



  • 模様替え

    この年末年始は特に天気が良くて、山登りに行きたかったのだけど脚の裏が痛くて、調べてみたら足底靭帯を痛めている様だった。立ち仕事やランニングのし過ぎでで発症するらしいのですが、休める事が大切とのことなので連日の晴天をうらやみながら登山は控えました。

    そうなってくると、登山に確保していた時間がぽっかりと空いたので以前からやりたかっ工房の模様替えに取り組みました。

    写真左側にあったパネルソーを分解して右奥に移したのが昨年末。

    左側の壁の一部を撤去。

    どうしても邪魔なので、プレス機も動かしました。動くもんです。

    20代前半の娘もよく部屋の模様替えをやっていますが、50過ぎおっさんの模様替えは、えげつありません。

    今週末から教室もあるし、来週からは次作の製作に取り掛からないといけないので、時間的に大丈夫かな?もしかして、やるんじゃなかったかなと本気で心配になってきました。

  • 仕事始め

    世間より少し早めですが、今日から工房におります。

    年末年始は掃除をしたり事務をしたりで気が付けば時間が過ぎているような状態でした。予定していた登山は足痛で断念。三が日は自宅や親戚等の家でひたすら飲食でした。

    年齢のせいか、御馳走を食べすぎて満腹な状態が続く事に不快感を感じているような気がする。気がすると言うのは、やはり御馳走や美味しいお酒を食べたり飲んだりする事は幸せであるし、その生活をあと一週間くらい続けていたらそれに慣れてしまい抜け出せなくなってしまう程優雅ではあるのだけど、お腹がすかない、という状態に何とも言い難い不快感を感じずにはいられない。
    腹が減るという当たり前の事がとても幸せで、何を食べても美味いと感じられる動物的な感覚を持つ事は、結果的に活力に通じていると思う。そしてその様なコンディションを支えているのが日々の労働で、腹が減る~食う~活力~働く~腹が減るという自然のサイクルが大切なのだけど、世間一般に正月は働いてはいけない期間だとされているので、飲食にふけるしかありませんでした。 
     年始早々、話が回りくどいのですが、要するに普通に働いて普通に食べている生活がとても大切であると思います。しかし今日まで休日なので、お昼くらいまで事務などして午後からは最後の御馳走と美酒に溺れる予定です。

    今年もよろしくお願します。

  • あけましておめでとうございます。

    新しい年が皆様にとってよい一年でありますようにお祈りします。 

    令和二年元旦

               家具工房treehouse  スタッフ一同

  • 教室の作品

    今年一年で木工教室に参加された生徒さん方が作られた作品の紹介。
    お店が開けるくらいあります。

    こうやって見ると、多くの作品を作って頂きました。ほとんどの方が未経験からの出発でしたが、失敗を恐れず、いえ失敗を気にせず、いや失敗しても失敗と思わない姿勢と努力の結晶と言っても過言ではありません。何が過言ではないのか自分でもよくわからないのですが、それぞれの作品素晴らしい出来栄えですね!

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    私が選ぶ今年作品のベスト3。

    第3位    両親に贈る木の時計

    木工教室へ短期入会と言う特殊な条件かつ、当教室のカリキュラム外の品を作りたいと言うとてもわがままな申し出でしたが、ご結婚に伴う両家ご両親へのプレゼントと言う特殊な事情でしたのでお引き受けしました。一枚の板をカット~製材し3枚の時計へと加工するまでをお二人の共同作業で行いました。完成後は両家それぞれのご両親へ一枚づつ贈り、あと一枚をご自分たちでお使いになるとの事。

    彼女さんが美人だったからお引き受けした訳ではありません。あります。

    第2位  ペーパーコードチェア

    ハイアマチュア作家Kさんの作品。教室のカリキュラムを終え最初の作品。
    製材を除きほぼ手道具だけで加工・仕上げを行っています。椅子は見た目以上にその切削量が多く、プロでも製作に骨をおります。ましてや手道具による手加工となりますと、その時間・労力は大抵の事ではありません。
    アマチュアリズムに脱帽、素晴らしい作品です。

    第1位 お刺身を盛る為の木の器

    Nさんは来室依頼、木の器の製作に没頭。通常一つ作られると殆どの方は別作の製作へと移行されるのですが、Nさんはもう一枚、更にもう一枚と器掘りの技術を磨いていました。その集大成といえるのがこの薄型のお皿。完成状態が薄いと言う事はそれだけ多く掘っているということでもありまして、また薄くなればなる程強度的な事も考慮しなければなりません。そのデザインもご自身で考案。完成後の目的は「お刺身を盛る」と大変明確でした。目的のある方の意思は強い。傑作です。

  • 学校の棚 2

    某私立学校に棚を納めしました。

    上の写真は10月に納めた高校側の棚。

    今回製作したのは中学側で・・・

    その写真がこちら。職員室前に設置され、生徒さんと先生方の連絡用に使用されます。
    製作上難しいところがあって、見ての通り傾斜した床上へ設置しなければならなかったのですが、通常置き型の家具を多く作る事が多く、このように建物の勾配と合わせた構造となるといつもとは勝手が違います。

    朝から作業台と工具一式を持ちこみ現場工事しました。

    午前中に傾斜部の土台部分を作り、

    その上に作っておいた棚を載せ、

    午後から目隠しになる傾斜板の加工となりました。

    以前から現場でピンタッカーを使いたい状況が多かったので、今回ホームセンターで超非力の小型コンプレッサーを購入したのですが、予想どうりの大活躍だった。片付けの時も重宝しました。

    そんな話はよいのですが、担当先生のご協力などもあって当日中に無事工事を終える事ができました。

    冬休みに入った学校での作業でした。新学期から存分に働く事になるのでしょう。末永くお使い頂けると思います。
    私はしませんでしたが、勉強の方も頑張ってください。




  • 木工教室 12/20~22

    週末は木工教室でした。
    今年最後の教室で参加者が多かったです。併せて完成品も多かった。

    体験で訪れた女性二人が作ったお箸とバターナイフ。〈体験コース〉

    メープルとウォールナットの時計も完成。一人で二つ作りました。

    花台。

    ほぞの加工、ほぞ穴掘り、脚のテーパー加工など手道具だけで作りました。
    初心者でしたが、ここまでできるようになりました。  女性の作品。

    墨付けをしています。

    正確な加工の基本はここにあります。墨付けの誤差を後の加工技術で取り戻す事はできません。慎重にやっています。

    ダイニングテーブル天板の鉋掛け。 木工教室の範囲を完全に逸脱しています。

    しかし、誰にも迷惑をかけていないので全く問題ありません。
    ただやはり、簡単ではありませんので事前に失敗した時のリスクなども踏まえて取り組んでもらいました。横摺りと言う平面加工から仕上げ削りまで丸一日かかりましたが、鉋をよく理解し調整されているので問題なく仕上げる事ができました。

    小椅子の加工。

    二脚目の取り組みです。更に良いものを目指しています。

    こちらも体験のお箸作り。

    お箸作りで「人生初、カンナを使った」という方が少なくありません。
    皆さん思いのほか使えます。

    整理箱も完成近し。

    Kさんはこの教室で既に10点近くの作品を作っている。その製作の速さはプロ並みです。

    日曜午後

    今年最後の教室風景。

    今週は本当に完成品が多かった。

    左側は70代男性、右がその奥さんで60代。丸のみ一本で加工しました。
    少し失敗もありましたが、個人的には味のあるとても良い作品に仕上がったと思います。 作品とは関係ありませんが、果物のおすそお分けが多かった、ありがとうございました。木の器とよく合います。

    こちらも時計、午前・午後通して一日で完成しました。

    四角い木の板からの加工でしたが、サポートしながら何とかできました。お疲れさまでした。

    ペーパーコードスツール。

    ほぞ、ほぞ穴の加工から鉋仕上げ、塗装、ペーペーコードの座編みまで全て生徒さん一人で作りました。機械は使わずに、ノミ・ノコ・カンナと言った手道具だけで作りました。素晴らしい出来栄えです。

    弊工房の木工教室、ほとんど方が初心者ですが多くの作品を作って貰っています。写真では綺麗に作られていますが、製作中は紆余曲折多くの失敗を重ねている方も少なくありません。失敗から学ぶ事の多さを大切にしています。上手く出来なかったところは次の作品作りに必ず生かされているようです。私もいまだにそうですが・・・

    俺も失敗ばっかりだぞ~