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家具工房に捧ぐ

木工教室

  • 名前のわからない電動工具

    家具天板などの板接ぎに用いる電動工具。

    その名は「ビスケットジョイントカッター」。
    しかし、「ビスケットジョインター」と言う人もいます。また「ビスケットジョイナー」と呼ぶ事もある。ジョイナーと言えば、陸上のフローレンスジョイナーを思い出す。
    念の為、マキタのHPで調べたら「ジョイントカッタ」でした。

    普通「カッター」だろう。何故カッタ?

    そんな正式な名称のよくわからない道具ですが、弊工房と教室で大変よく働いてもらっています。

    工房ではマキタとこのデウォルトの2機があるのですが、位置決め装置などの使いやすさは圧倒的にデウォルトの方が良い。集塵袋は教室生徒さんの手作りです、ありがとうございます。

    ちなみにこの機械はドイツのラメロ社製の物が名機として有名で、その摺動機構を模倣した物がデウォルト社製と言われています。購入から既に10年を超えていますが、いまだによく働く。教室でも多用するので壊れる前に2機目を買いたいと思っていたのですが既に廃番。中古をネットオークションで探していたところ、良品が出ていたので落札。

    2号君到着。

    アマチュアの方が使っていたのか、かなり奇麗。しかも替え刃も付いていた。
    その替え刃を1号君に取り換え。

    三機体制になりました。 デウォルトの2機は教室様に、マキタは工房様にしよう。

    「ビスケットジョイントカッター?」たち。
    ちなみに木工教室の生徒さん達からは「アレ」とか「黄色いの」などと呼ばれています。

  • 木工教室

    週末は木工教室でした。

    通常の木工教室の様子。基礎的な練習をしたり、難易度の高い物を作ったりいろいろです。
    出来るだけ手道具で作る事を教室のコンセプトとしています。

    土曜と日曜の午前は上級者、若しくは鉋をこよなく愛し止まない方向けの「鉋講座」を開催。全5回のの5回目。

    ある程度経験のある方を中心に受講してもらいましたが、堅く逆目の出やすいホワイトアッシュやレッドオークなどの硬材を削ってもらいました。逆目を出さずに削れる方も出てきた。原理原則に忠実に、しかしあまり教科書的になり過ぎない様、私自身の言葉で伝えられる事は伝えられたと思います。木工の中でも特に難しのが鉋ですが、教える側と教わる側のやりとりや謙虚さが根底にあれば、多くの時間を使わずとも伝わるべき事は伝わります。

    鉋が使える様になったら、その技術を作品作りにどんどん生かしてほしい。

  • 家具製作技能士について

    弊工房の木工教室では、一般向けの教室とは別に国家試験の家具製作技能士3級と2級の試験に向けた専門講座を4年ほど前から行っています。

    〈3級〉

    写真は3級試験の実技製作課題。この枠を定められた道具で制限時間内に製作します。
    初心者から中級者向けの内容となりますが、全くの初心者の方にとっては時間制限もある中、大変難しい内容だと思いますが、練習の甲斐あってこれまでに17名の方が合格。

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    〈2級〉

    3級試験合格後には2級の受験資格が与えられます。
    2級試験は3級から更に大幅に難易度が上がります。その内容は主にプロ職人の受験が前提とされたもので、一般の方が限られた練習時間でこの試験をパスする事は、当初無理ではないかと思っておりました。

    夏に行われる2級試験に向けて、昨年末から10ヶ月計画の講座を開催。
    加工ノウハウの伝授が主に私の役割となるのですが、ノウハウを理解しても簡単にできるものではありません。昨年末から3月下旬までは主に基礎的な加工が時間内に終えられる練習が中心でした。
    基礎的な墨付けや直線的穴加工、ノコ加工。これができれば、複雑な仕口もそれらの応用となります。
    3月下旬時点では、これなら十分にいけるのではと思える方も増えてきた。

    4月までの講座参加者は当初10名以上でしたが、仕事の都合や試験の難易度を考慮し、最終的に願書を提出されたのは5名。

    7月から8月に行われる本試験に向け、更に練習が続きました。それぞれに加工ノウハウは熟知され、複雑な仕口加工も出来る様になってきたのですが、加工スピードが今一つ上がりない状況が続きました。
    3級もそうですがこの試験の難しさはここにあって、加工精度を落とさずに制限時間内に作らなければなりません。

     私からのアドバイスとしては、作業台を効率よく使う事。加工に集中するあまり作業スペースが手狭になり、動き辛くなっている事などを伝え改善してもらいました。このレベルの加工においては「急がば回れ」であることの大切さを強調。その甲斐あってか、最終的には全員が時間内に加工を終えられるレベルとなった。 

     試験の結果ですが、5名の方全員が合格する事ができました!!
    偉そうにいろいろと書きましたが、それぞれにプライベートタイムを割いての練習が大きかった様です。
    このブログでの報告が遅れ今更ですが、おめでとうございま~す。

    家具製作技能講座 ↓

  • 木工教室

    週末は木工教室でした。
    先週と先々週の様子。

    部材に加工線を記すのはシラガキという刃物。

    できるだけ機械を使わず、手加工で作る事にこだわっています。

    人間の手に出来ない事はありません、ツシマヤマネコには無理です。

    本当に器用。

    手道具と手で何でもできる。

    製作中の椅子のほぞ。全て手加工、信じられない気力と根気。

    何だって出来るんです。

    簡単ではありませんが、

    必ずできる。

    コツコツと少しづつ進めば

    出来ない事はありません。

    たまに失敗はありますが、

    気にしない、そして気にさせない。

    すると出来るんです。 

    素敵な家具が誰にでも。

    コツコツと素敵な家具を作ってみたい人は ↓

  • 木工教室

    週末は木工教室でした。
    教室の様子、先週と今週分。

    鑿でほぞの孔加工、基本ですが難しい。

    体験コースの器作りと、

    お箸作りと、

    カッティングボード作り。

    木工体験おもしろいじょ~

    長期的に通われている方たちは

    椅子の座面、荒堀り。

    最終的にはこんな小椅子が出来ます。

    整理箱製作中。

    こちらも整理箱、完成間近。

    四角い箱を四角く作り、その中に四角い引き出しを作り入れて、引き出しとして機能させなければならない難しさがあります。

    こんな大きなキャビネットを作っている人もいる。

    木工教室でこんなの作ってもいいいですか?

    CD収納箱も完成。

    四つの引き出しは全て、ノミとノコによる手加工の五枚組手で製作。市販品にない唯一無二の作品になりました。

    初心者の方から、長く通われている方までそれぞれ皆さん作品作りを楽しまれています。
    写真は奇麗なとこばかりを写していますが、実際は沢山の失敗があってここまできている方が多い。
    失敗を多く経験している方の方が、製作上の引き出しが多くなります。
    沢山失敗してこんな作品を作ってみたい人は ↓


  • 木工教室と鉋講座

    週末は木工教室でした。 今週も多く来て貰った。

    多くの人が来て、それぞれが違う事をやっているので、何が何だかわかりません。

    と言うのはウソで、一人一人にとても丁寧な指導を心掛けています。

    と言うのも少しウソで、あまり細かい事は言わずまずはやってみて貰っています。

    ただ、家具製作をベースにした木工は少し難しいので、細かい指導もたま~に入ります。

    たま~にですが。

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    土曜と日曜は通常教室とは別に「鉋講座」を開催。

    参加資格は、やる気満々である事。

    通常の教室とは打って変わって、細か~い指導が続きます。

    理屈を十分に説明してから、実践に取り組んで貰っています。

    研ぎ一生と言います。
    簡単に習得できる事ではありませんが、細かな理屈を漏らさず理解し練習すれば誰でも上達できるはずです。

  • 木工教室

    水曜日に熱が出て、一応病院で検査したらコロナ・インフルとも陰性、ただの風邪でした。木曜は薬飲んで寝て、金曜は教室中止。土日は少しフラつきながらの通常営業だったのですが、私の体調とは無関係に皆さんよく作っていました。と言うか、そもそもいなくてもいいじゃないか説もあります。
    まぁしかし、こーいう時一人家業は辛いです。

    二日間、多く来て貰いまいた。

    写真で見てのとおり皆さんやりたい放題好き放題に作りまくるのが当教室です。
    と言うのはウソで、古くから伝わる基本的な木工道具による墨付けと手加工。原理原則に乗っ取った考え方を積み重ねながらも、あまり頭でっかちにならず、少しくらいの失敗は経験と捉えながらそれを糧にして少しずつ成長していく事を教室のコンセプトとしています。しかし、こんなに長いコンセプトがあるとは誰も知ら知らないはずです、今考えたので。

    こんな明確なコンセプトのある素敵な教室で木工を学んでみたい方は ↓

  • 木工教室のないよう

    週末は木工教室、今週は金・土・日開催でした。
    今週も多く来て貰いました。

    弊工房で開催している木工教室のカリキュラムを紹介します。急に
    まずは小さい箱、ペンケース。

    手鋸でのカット練習が中心になります。小さめ作品なので完成時の喜びもそのサイズと同じくらい。

    次に三枚組手の箱と、留め仕口の箱。

    ここでは鋸+鑿での加工が入る。留めの仕口は鉋加工もあります。
    難易度中です。完成時の喜びも中くらい。

    次は花台。

    ここでは主にほぞとほぞ穴の加工を学んでもらっています。
    鑿と鋸、その他墨付け道具を上手に使いこなすと奇麗にできる。
    初めて立体的な作品になるので完成時の喜びも大。

    次はペーパーコードスツール。

    ここではあえてブラックチェリーなどの硬材を使い、鉋掛けの難しさなど体感してもらっています。
    座編もなかなか大変で、その分完成時の喜びも大きい。

    教室カリキュラムの最後は整理箱。

    板接ぎと言って、板と板を接ぎ合わせる作業から各部材製作。
    本体パーツのジョイント後、引き出しの製作、その後本体と引き出しの差し入れ調整など、難易度超高で、完成時の喜びも超高。

    その他、カリキュラム外ですが木の器やお箸、カトラリーなども作る。

    このようなカリキュラムを終えられた方はある程度自由に作ってもらっています。
    自由に作っていいと言うと本当に自由な提案をされてくる方も多く、私は泣きながら設計図を作ることも少なくないのですが、そんな自由な発想で出来た作品がこちら。

    ほんとーに皆さんよく作ります。 

    自由な発想で、ガンガン作りたい人は↓

  • 木工教室

    今週は土曜と日曜開催でした。
    土曜は午前・午後とも多かった。

    三枚組手練習中。

    二段ほぞの加工練習中。

    難易度高めです。

    鑿の桂仕込み中。

    カンザシ加工に至る前の墨付け加工練習中。 

    キャビネット本体組み立て中

    組み立て前に、しっかりと鉋掛けました。

    先週分と併せて、完成品も多かった。

    一段整理箱。単に箱を作るのではなくて、スムーズな引き出しとして機能するように作る難しさがあります。

    同じタイプの別の作品。上手くできました。

    スマフォスタンドも完成。

    このくらいのサイズのものが意外と作るのが難しいです。

    根気強く作りました。

    ウォールナットのペーパーコードスツール完成。

    ご友人へのプレゼントとして作られました。

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    教室横の休憩室というか談話室、というかショールーム。

    木工教室、この9月でまる6年になりました。
    生徒さんは開講当初から通われている方から、最近初めた方まで様々です。
    木工技術の習得もさることながら、生徒さん同士の交友の場にもなっている教室。
    ここで出会いプライベートなお付き合いをされている方などもいて、主催者としては嬉しい限りです。

  • 木工教室

    週末は木工教室でした。金・土・日と開催。

    初めての方から、5年以上通われている方まで様々です。
    それぞれ様々な思いで木工に取り組んでいいんです。上手い下手よりも謙虚に取り組む姿勢のある人の作品が素敵です。

  • 猛暑も木工教室

    連日の暑さですが、週末は木工教室でした。
    技能士講座も終わり、三日間の通常開催。

    小椅子作り。

    器作り。

    整理箱作り。

    鉋掛けます。

    こちらも鉋掛けます。

    シューメーカーチェアもあと少し。

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    しかし、それにしても連日暑い。
    ホームレス猫も暑さ対策が欠かせません

    コンクリートで体を冷やすも効果薄。
    工房内には絶対に入ってこないのですが、暑さで頭がおかしくなりこの体勢。

    うつろな目で、猛暑を表現してくれました。

  • 教室と講座

    金曜日は参加者が少なく教室お休み。

    製作に戻りました、猛暑の中チェリーの木取り。

    常に猫の手も借りたい状況ですが、彼女には期待していません。

    期待するなよ~   飯食わせろよ~
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    土曜と日曜は木工教室、多く来て頂いた。

    長崎県の五島からご夫婦で来られ体験コースのカトラリー製作されました。 楽しんで貰えてよかった。

    ご自分で仕立てた鉋で板削り中。

    難しい事程出来ると面白いです。

    その他製作の様子、黙々と作りました。この夏でまる6年を迎える木工教室、生徒さん方の技術力も少しづつ向上している。

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    日曜日は技能士(二級)講座。 来週が本試験で今回が最後の模試でした。

    作業手順や加工ノウハウの習得は練習すれば誰にでもできる事だと思います。
    しかし鑿や鋸・鉋を自ら研ぎ、仕込み、使いこなす事は一朝一夕で出来る事ではありません。
    昨年秋からスタートした本講座でしたが、受講生の方には自宅で研ぎと練習ができる環境作りなども進めてもらいつつ、教室でのレクチャーと併せての取り組みとなりました。細かい部分は私とのやり取りを重ね少しずつ前進といった感じだった。皆さんそれぞれに社会で活動されていて、それぞれの置かれている環境を考えた時に、当初は少し難しいかなぁと思う時もあったのですが、個々の努力の甲斐あって全員が予想以上の成果をあげていて驚いています。    試験でのご検討をお祈りします。

    この講座に興味のある方は ↓