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家具工房に捧ぐ

2019年12月

  • 教室の作品

    今年一年で木工教室に参加された生徒さん方が作られた作品の紹介。
    お店が開けるくらいあります。

    こうやって見ると、多くの作品を作って頂きました。ほとんどの方が未経験からの出発でしたが、失敗を恐れず、いえ失敗を気にせず、いや失敗しても失敗と思わない姿勢と努力の結晶と言っても過言ではありません。何が過言ではないのか自分でもよくわからないのですが、それぞれの作品素晴らしい出来栄えですね!

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    私が選ぶ今年作品のベスト3。

    第3位    両親に贈る木の時計

    木工教室へ短期入会と言う特殊な条件かつ、当教室のカリキュラム外の品を作りたいと言うとてもわがままな申し出でしたが、ご結婚に伴う両家ご両親へのプレゼントと言う特殊な事情でしたのでお引き受けしました。一枚の板をカット~製材し3枚の時計へと加工するまでをお二人の共同作業で行いました。完成後は両家それぞれのご両親へ一枚づつ贈り、あと一枚をご自分たちでお使いになるとの事。

    彼女さんが美人だったからお引き受けした訳ではありません。あります。

    第2位  ペーパーコードチェア

    ハイアマチュア作家Kさんの作品。教室のカリキュラムを終え最初の作品。
    製材を除きほぼ手道具だけで加工・仕上げを行っています。椅子は見た目以上にその切削量が多く、プロでも製作に骨をおります。ましてや手道具による手加工となりますと、その時間・労力は大抵の事ではありません。
    アマチュアリズムに脱帽、素晴らしい作品です。

    第1位 お刺身を盛る為の木の器

    Nさんは来室依頼、木の器の製作に没頭。通常一つ作られると殆どの方は別作の製作へと移行されるのですが、Nさんはもう一枚、更にもう一枚と器掘りの技術を磨いていました。その集大成といえるのがこの薄型のお皿。完成状態が薄いと言う事はそれだけ多く掘っているということでもありまして、また薄くなればなる程強度的な事も考慮しなければなりません。そのデザインもご自身で考案。完成後の目的は「お刺身を盛る」と大変明確でした。目的のある方の意思は強い。傑作です。

  • 学校の棚 2

    某私立学校に棚を納めしました。

    上の写真は10月に納めた高校側の棚。

    今回製作したのは中学側で・・・

    その写真がこちら。職員室前に設置され、生徒さんと先生方の連絡用に使用されます。
    製作上難しいところがあって、見ての通り傾斜した床上へ設置しなければならなかったのですが、通常置き型の家具を多く作る事が多く、このように建物の勾配と合わせた構造となるといつもとは勝手が違います。

    朝から作業台と工具一式を持ちこみ現場工事しました。

    午前中に傾斜部の土台部分を作り、

    その上に作っておいた棚を載せ、

    午後から目隠しになる傾斜板の加工となりました。

    以前から現場でピンタッカーを使いたい状況が多かったので、今回ホームセンターで超非力の小型コンプレッサーを購入したのですが、予想どうりの大活躍だった。片付けの時も重宝しました。

    そんな話はよいのですが、担当先生のご協力などもあって当日中に無事工事を終える事ができました。

    冬休みに入った学校での作業でした。新学期から存分に働く事になるのでしょう。末永くお使い頂けると思います。
    私はしませんでしたが、勉強の方も頑張ってください。




  • 木工教室 12/20~22

    週末は木工教室でした。
    今年最後の教室で参加者が多かったです。併せて完成品も多かった。

    体験で訪れた女性二人が作ったお箸とバターナイフ。〈体験コース〉

    メープルとウォールナットの時計も完成。一人で二つ作りました。

    花台。

    ほぞの加工、ほぞ穴掘り、脚のテーパー加工など手道具だけで作りました。
    初心者でしたが、ここまでできるようになりました。  女性の作品。

    墨付けをしています。

    正確な加工の基本はここにあります。墨付けの誤差を後の加工技術で取り戻す事はできません。慎重にやっています。

    ダイニングテーブル天板の鉋掛け。 木工教室の範囲を完全に逸脱しています。

    しかし、誰にも迷惑をかけていないので全く問題ありません。
    ただやはり、簡単ではありませんので事前に失敗した時のリスクなども踏まえて取り組んでもらいました。横摺りと言う平面加工から仕上げ削りまで丸一日かかりましたが、鉋をよく理解し調整されているので問題なく仕上げる事ができました。

    小椅子の加工。

    二脚目の取り組みです。更に良いものを目指しています。

    こちらも体験のお箸作り。

    お箸作りで「人生初、カンナを使った」という方が少なくありません。
    皆さん思いのほか使えます。

    整理箱も完成近し。

    Kさんはこの教室で既に10点近くの作品を作っている。その製作の速さはプロ並みです。

    日曜午後

    今年最後の教室風景。

    今週は本当に完成品が多かった。

    左側は70代男性、右がその奥さんで60代。丸のみ一本で加工しました。
    少し失敗もありましたが、個人的には味のあるとても良い作品に仕上がったと思います。 作品とは関係ありませんが、果物のおすそお分けが多かった、ありがとうございました。木の器とよく合います。

    こちらも時計、午前・午後通して一日で完成しました。

    四角い木の板からの加工でしたが、サポートしながら何とかできました。お疲れさまでした。

    ペーパーコードスツール。

    ほぞ、ほぞ穴の加工から鉋仕上げ、塗装、ペーペーコードの座編みまで全て生徒さん一人で作りました。機械は使わずに、ノミ・ノコ・カンナと言った手道具だけで作りました。素晴らしい出来栄えです。

    弊工房の木工教室、ほとんど方が初心者ですが多くの作品を作って貰っています。写真では綺麗に作られていますが、製作中は紆余曲折多くの失敗を重ねている方も少なくありません。失敗から学ぶ事の多さを大切にしています。上手く出来なかったところは次の作品作りに必ず生かされているようです。私もいまだにそうですが・・・

    俺も失敗ばっかりだぞ~

  • 家具二点

    ブラックチェリーのセンターテーブルを製作、お納めしました。

    幅90cm×奥行45cm×高さ40cm
    オーダー家具の注文としては珍しい品かもしれません。

    探しても探しても希望に沿ったサイズ・仕様の家具が売っていない!と言う時にオーダーを考えられる方が多いのですが、お話を伺ったところありそうでなかなか無かった、との事でした。樹種まで考えると確かに無いかもしれません。
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    ブラックウォールナットのキャビネットを製作、お納めしました。

    こちらも一見どこにでもありそうなキャビネットですが、左側のキャビネットと全く同じ高さで、とのご要望を踏まえて作りました。

    2台のキャビネットにまたがり水槽を配置されるとの事で、同じ高さに作らなければいけなかった訳です。また水槽の重さに耐えられるよう、通常のキャビネットに無い耐久構造で製作しました。

    末永くお使い頂ける事と思います。

  • 心の準備

    先日、社長と近くのインドカレー専門店に行った。

    メニュー表には数種類あるカレーの特徴が書かれていたですが、字が小さくて読めない、と言うかよく見ればわかるのですが昼時で混んでいて、少しでも早く頼みたかったので、写真から判断しておいしそうなカレーを即座に頼んだ。

    それは激辛だった。私は比較的辛さには強い方で、辛めのカレーを頼む方なのですが、今回は辛いカレーをを頼んだつもりはなく、不意を突かれた衝撃的辛さに驚きました。特に一口目は思いっきり口にいれたので大変だった。
    過去最高に辛かったと言っても過言ではなく、顔面から汗をだらだらと流しながら、何かの我慢大会の様な状況で完食こそしたのですが、併せて水も大量に飲み午後からは体調が悪くなった。食後改めてメニュー表を見ると辛さ度数を示すマークが唐辛子のイラストで描かれていて、そのカレーには最強辛さの5が表示されると同時に激辛であることも明記されていた。最近は老眼がひどく、細かい文字を眼鏡無しで読む努力はしない様になっているのですが、こんな弊害があります。 しかし事前にメニューを理解していても多分このカレーを頼んだと思うのですが、やはり辛いと解って食べるのと、そうでないのとでは味わい方がかなり違うと思います。


  • 日々

    製作が続きます。

    塗装中。大型の家具は吹付塗装するのですが養生の為、頻繁に移動を強いられます。このくらいそんなに重くないだろうと思うかもしれませんが、このくらいの大きさの物をぶつけない様に気を使いながら運ぶのは、気を使わないで運ぶ時の倍くらいの力が必要です。普段から筋トレしていないと出来ません。
    していませんが・・

    花台にクリスマスツリーがよく似合う。

  • 木工教室 12/13~15

    木工教室でした。

    作業風景

    整理箱製作中。

    テーブルの脚。

    スツール塗装中。

    同じくスツール座編み中。

    以下、完成作品。

    ペンケース。簡単な構造ですが、部材をまっすぐに切る練習と箱作りの基本など踏まえます。

    木の時計。 秒針がかわいい。
    機械加工が多く、意外と早く完成するので家具木工に合間、箸休め的に取り組んで貰っています。

    先週に続き花台も完成。

    女性の作品。

    機械を使わずに、ノミ・ノコ・カンナなどの手道具だけで作りました。

    完成作品ではありませんが、テーブルの天板。

    木取りから製材、板剥ぎまでご自身で行いました。失敗時のリスクなども事前に説明。サポートしながらの製作でしたが、ここまではパーフェクトに。

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    今年も残すところあと僅かなのですが、一年を通して木工教室とオーダー家具の2本立てでやり通してしまった。
    オーダー家具の方は年を増すごとに、自分でもある程度納得のいく作品をお客さんの元へ届けられるようになった。一方教室の方は時間的な事から十分にこちらの準備が整わず、生徒さん方のやる気でカバーしてもらっている部分が多く、来年への課題としたいと思います。いずれにしても一年間ほとんど仕事漬けだったので、来年はプライベートの充実を目標に山登りなどもう少し楽しもうと思います。 それでは皆さんよいお年を・・

    まだ早いやろ・・



  • 福岡市へ

    製作が続きます。

    先々月に収めた学校の棚の第二弾。珍しく納期があるのでせっせと作りました。

    先日福岡市でお酒を飲む機会があって、薬院へいった。北九州市と福岡市は距離にしておよそ50キロ離れていて、余程の用件でもない限り行かない。私が子供のころは福岡市と北九州市はその都市規模、人口ともにさほど変わらなかったのですが今や福岡市は日本を代表する洗練された都会であるのに対し、我が北九州市は完全に地方都市化している。福岡へ行くとやはりその人の若さに圧倒される。若者が夜の街に溢れかえる。北九州も夜の街はそれなりに人がいるのですが、サラリーマンを中心としたもう少し上の世代が多い様に感じる。また高齢化が著しく老人が多い。子育て世代は意外と多く、子供の数も少なくないのですが、抜けて少ないのは福岡市の様な20代の若者ではないかと思います。来年社会人になるうちの娘も早々に福岡市で就職を決めてしまっているのですが、当初はそんなに福岡いいかぁ~と思っていたのですが、やはり福岡楽しそうでした。
    まぁ、あまり嘆いても仕方が無いのですが、我が町の魅力の一旦の片隅の更に隅の方くらいは担えるように頑張りたいと思いました。

  • 襲われました

    製作が続きます。

    特殊な仕様のキャビネット。 オーダー家具はそのほとんどが一般にない特殊なものが多いです。
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    スタッフ・トラ。

    それは先日、社長と夕方散歩の途中。子供に連れられた大型犬が突如トラ目掛けて走り寄ってきたらしいのですが、子供は犬をコントロールする事ができず、そのままトラに絡みガブリ。

    身内の不幸をすぐ撮影したくなるのは、ブロガーの性です。

     幸い付き添いの父親がすぐに犬に詰め寄り自身も流血しながら離してくれて大事には至らなかったのですが、ペットブームの昨今なかなか難しいです。

    傷モノになった当人(犬)ですが翌日から意外と元気だった。

    歯が無いよりマシだぁ・・

  • LED

    木工教室絶賛やっています。

    昨日は午後から参加される方が多かった。

    鉋掛け。難しいのですが、やらないと始まりません。

    課題製作を終えた方はその技術を応用して、希望の作品を作って貰っているのですが、写真はダイニングテーブル。

    木取りから機械による製材の後、手加工によるほぞの加工などサポートしながらですが生徒さんが作りました。

    チェリーのダイニングテーブル、脚を仮組。 問題はどうやって持って帰るかですが、そんな先の事は全く考えていません。今が全て・・・

    教室開講時に一体型のLED蛍光灯をネットで買って自分でつけたのです、そのうちの二つが切れた。

    全然長寿命ではありませんでした、中国産だったから。
    再度ネット検索の後、同じ中国産を4つ注文してしまいました。安いので。

  • 日々

    製作が続きます。

    ステンドグラス用の額縁、枠としては過去最大。

    感覚的には秋以降最も寒かった。

    ストーブから離れられません。トラが、

  • 歯を抜きました

    製作が続きます。

    脚物は兼ね合いが少ないので早く進みます。

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    月曜日に永久歯を一本抜いた。状況としては、抜かないといけない歯の根元半分くらいは既に骨から離脱、その部分が空洞化し、そこに大量の膿が溜まっているというおぞましい状態でした。なのでその空洞化した部分に麻酔を打つとダラダラと漏れてしまい、口の中に麻酔薬が流れ出すという事態にもなりました。
    ただ既に半分取れかかっていたので処置は速やかに行われ簡単に取れました。
    思い起こせば10年ほど前ですが、別の歯医者で神経を抜いたのが良くなかったのだと思います。今回の様な状況になるまで痛みを感じる事なく過ごしてこれた事が逆に恐ろしい。歯の神経を抜いた事のある方はその歯の経過観察をしておいた方がいいですよ~。
    このように書くと歯の無いハフハフの老人の様ですが、幸いにもその他の歯は特に問題が無い様なので、残り27本の歯を大事にしていこうと思っております・・・