ブログ
家具工房に捧ぐ
日記
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山とプリンター
先日、長年連れ添ってきたエプソンのプリンターPX-048A君が紙送機能の不調で使えなくなった。どうしても出力しないといけない書類があったので家電屋に走ってプリンターを物色。確かPX-048A君は1万円くらいだったので、同程度に品がある見込みで陳列のプリンターを見定めていたら、不必要な機能が沢山備わった高価格帯の高機能プリンターばかりが並べてあった。店員に印刷機能のみの低価格品はないかと尋ねたところ、唯一一品だけ売れ残っていた箱なし展示処分品を勧めてくれたのでそれを購入。会計の際に店員にどうした事か聞いてみたところ、在宅ワークの影響でプリンターが全国的に品薄状態になっているとの事だった、納得。
在宅の影響はうちの様な小さな家具工房にもそれなりにあって、室内需要の高まりから昨年来注文が多く、設計事務と製作作業で仕事面ではフル回転の一年だった。更にコロナによる外出控えも相まってこのところ趣味の登山には全然行けていません。どうでもいい前置きが長くなりしまたが、やはり山登りに行くと心身ともにリフレッシュ出来る。脳内の発想が広がるというか自由になるというか、こだわりが減るというか、難しく考えていた仕事が、登山から帰ってくると全然違う角度から見えたりします。なんでこんな事で悩んでいたのだろうと思える事もあって、山登りが心に与えるその効力は計り知れない。なのでやはり山登りにはたまに行った方がよいのですが、なかなか忙しいです。

新人のPX-105君

いまだに新人のふりをするスタッフ・トラ。
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カトラリーケース
カトラリーケースを製作、お納めしました。

幅32cm、素材はブラックチェリー。見た目よりずっしりと重みがあります。
比較的作るのも簡単そうに見えるこのような小さな木工品ですが、一品製作の難しさがあって、例えば下の写真の様にこのくらいの位置で蓋が開いた状態で止まる機構を設計するのが大変だったりします。苦労話。

下は引き出し。

上段はお箸、引き出しはスプーンなどが入るのだと思います。
末永くお使いい頂けますように。 -
本棚
本棚を製作、お納めしました。幅2.8M×高さ2.4M。
一見これと言った特徴も見受けられないのですが、髄所にお客様のニーズを盛り込んだ工夫があります。
まずは右下奥の和箪笥を活用して全体構成。しっくりと納まりました。
内部ですが、用途は本棚なので棚板が沢山。
書物の高加重にも耐えられる棚柱と厚さ25mmの棚板で強度は十分です。
下段は引き出し。
ここも書物を入れる予定なので底板を厚く作り、

引き出しの下にはキャスターを取り付け。

建物に固定し、耐震措置を施しました。

末永くお使い下さい。
お納め先 福岡県
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木工教室4/23~25
週末は木工教室でした。
体験コース(カトラリー、お箸作り)では、

娘さんと父と母、ご家族でこれだけ作りました。
家具作りの方は、理屈を踏まえコツコツと進みます。

コツコツと加工を続け

家具を作る。

こういった器も作ります。

鑿で掘るのですが、なかなか時間がかかります。半面、達成感もかなりあります。
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日々
製作が続きます。

引き戸と引き出しのついた本棚。


引き戸の取っ手も作りました。

家具本体より、これを作る方が大変だったりします。
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木工教室4/16~18
週末は木工教室でした。今週は沢山写真を撮った。

体験コースの丸椅子作り。生まれて初めて鉋を持ち、そして削る。
こちらも体験コース、お箸作り。

皆さん、よく削ります。
うって変わって上級者。学習机を作っています。

作りて目線での家具は、テーブルや椅子の様な脚物家具と、箪笥やキャビネットなどの箱物家具の二つのジャンルに大別されるのですが、学習机はその二つの要素が混じっていて、見た目以上に製作は困難です。 ご自身でよく設計を煮詰められています。
転びの椅子の脚のほぞ穴の鑿の穴の加工。の写真。

7枚アラレ組のデスクワゴン。

機械室の方では、スタッフも出動。

鉋の下刃調整。

鉋掛け、これが基本です。

ほぞ穴加工。 手鑿でコツコツと掘るのですが、これが意外と楽しい。

木の器作り。とても丁寧に彫られています。

完成が楽しみ。
木工教室に興味のある方はどうぞご参加ください。↓
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駐車場で注射
一昨日、狂犬病の注射を打ちに行きました。公園駐車場が会場。
向こうに立っているのが役所の人と獣医さんで、ハガキをを渡すとブチっと一発お尻に打たれます。
注射後のスタッフ・トラ。なんか逆に狂犬化している様に見える。

注射の疲れか、帰房後はよく寝ていました。

新緑が美しい季節になりました。
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道具箱
木工教室の道具置き場はこのようになっていて

未経験の方や入会間もない方などに使って頂いている。
上達した方達には教室から道具を斡旋しているのですが、一式の量になるとなかなか多くて徒歩で来られる方もいるので、全てを強制的に購入いただく訳にはいかなかった。ので、作りました。道具箱。 幅400mm×高さ110mm×奥行100mm。

シンプルで洗練された印象から北欧家具のそれを彷彿とさせなくもないのですが、どっしりと落ち着いた和のテイストから鰹節削り器に見えなくもありません。なんのこっちゃ。
さぁ、中を見てみよう。

おお~、よくわからない。
取り出してみると、

左から、胴付き鋸・両刃鋸・四分鑿・三分鑿・シラガキに直角定規、そして毛引き。寸四サイズなら鉋も入れる事ができます。 鋸と毛引きは簡単に分解できるので、バラして収納。

道具は兵庫県三木の卸問屋から直接仕入れています。質としては「中の上」くらい。プロが使っても十分に使えるものばかりです。

小さな道具箱から素敵な家具を作ろう。
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日々
連日爽やかな気候が続きます。

工房は変わりありません。

気候がよいと、作業もはかどります。
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キッチン作業台とスツール
キッチン作業台とスツールを製作、お納めしました。

「普通のテーブルと腰掛」と言った感じですが、なかなかこのサイズがないのです。テーブル天板は75cm四方、高さは85cm。テーブルと言うより調理作業用の作業台としてご注文いただきました。併せてスツールも製作。こちらも高さ57cm、特別仕様です。 素材はともにブラックチェリー。
お客様宅へお納めに参りました。

小型ですが、無垢材のテーブルはやはりしっかりと重いです。太めの脚が調理作業をしっかりとサポートしてくれると思います。
末永くお使い頂けますように。 お納め先 福岡県 -
靴箱
靴箱を製作、お納めしました。

工房にて、嫁入り前。
嫁入り先は某私立学校。春休み中で静かでした。

基礎部の修復と塗装を施し、設置作業中。
設置完了。

靴箱と書いて靴箱なのですが、本当に箱だらけです。
家具作りは「箱に始まり箱に終わる」と言われるくらい、この箱作りが基本中の基本です。その数が増える程、加難易度は上がり作るのもなかなか大変です。サイズ的にも・・・ちなみにこちらは向かい側の校舎に昨夏納めした同タイプ。

よく働いているようですが、ちょうど春休みできれいに片付けられていました。

末永くお使い頂けますように。
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木工教室
週末は木工教室だった。

日曜日、体験コースお箸つくり。

ご夫婦で、バターナイフと菜箸、2セット作りました。

こちらは学習机。学習机は狭い空間に引き出しを配置するのが意外とと言うかかなり難しくて、私も初めて作った時、設計段階でかなり頭を悩ませたのを思い出します。
こちらは整理箱。

引き出しの前板と天板の前部に軽いアールを取っていて、それだけで全体の印象がソフトになりました。また、引き出しは上からウォールナット、チェリー、アルダーと異種材を並べました。時が進むと、黒、赤、黄になります。

週末に木工教室を行っていますが、平日はオーダーメイドの家具屋として普通に家具を作っています。その両立はなかなか大変なのですが、違う見方をすると現役の職人がやっている木工教室はかなり珍しい存在だと思います。
両立が大変な反面相乗効果も大きくて、生徒さんのちょっとしたアイディアが家具作りの仕事に役立ったりする事もあります。何より、週末に多くの方が集まる環境を作れた事は凄く大きくて、やりがいを感じます。
これからも家具作りと木工教室の2本立てで続けていく気持ちは更に高まりそうです。



