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家具工房に捧ぐ

衝撃シリーズ

  • 軽い衝撃

     木工教室でノミなどの刃物の研ぎを生徒さんにやってもらう事がある。本来は全てに優先してやってもらいたい刃物の研ぎなのですが、教室が開催されている時間の範囲内ではなかなか研ぎばかりやる訳にいかず、タイミングを見計らってできる時にやったもらっています。

     生まれて初めて木工刃物の研ぎをするという方が殆どなので、研ぎの理屈とポイント、そして私の研ぎを見てもらって、直ぐに生徒さんにもやってもらっている。もちろん最初からできない事が前提なのですが、驚いたことに最初からできる方もいる。というかかなりの方ができる。刃物の研ぎにおいて「できる」という明確な基準の説明は難しいのですが、刃返りと言って刃先にジョリジョリっとした鉄粉が発生した時がひとつの目安となります。生まれて初めてノミを研ぎながら刃返りを出すという事は、私にしてみるとかなり衝撃的な事です。
    思い起こせば職業訓練校時代、入校当初は本当に朝から晩までノミなど刃物の研ぎをやらされていて、あまり長時間やっているものだから逆によくわからなくなって。というか、理屈をよく理解しないままやみくもに研いでいた印象があって、今考えてみると本当に時間の無駄と言い切っても過言ではない当時の指導方針に書いていてだんだん腹が立つ程です。まぁ研ぎ以外にもかなり多様な技術を教えてくれるところなので、それなりに感謝ではあるのですが、今どう考えてもあんな教え方では、どうやっても研げませんよと声を大にして言いたい。
    当時の職業訓練校に対しての愚痴は置いといて、当木工教室内での研ぎなのですが、理屈、実演、刃物の持ち方、どこにどう力を加え、どこに力を与えてはいけないか、最初から決して早く研がない、などのポイントをじっくりと理解してもらいながらある程度自由にやってもらうと大体の方は初回から刃返りを出せるのです。ただ研ぎは奥が深くて、そもそも刃物を研ぐ砥石に平面が出来ているとか、状況によっては刃裏も研がなくては行けなくて、全てを理解し自分の物にするのにはそれなりに時間が掛かります。しかし、その全ては理屈の把握とそれを踏まえた上での練習でしかありません。

  • 木工教室10/3

    週末は木工教室でした。

    四角い器を作っています。丸い器より難しいです。

    こちらは丸い器。

    丸い器は、丸い器なりに難しいです。

    3分ノミを研いでいます。

    刃幅が小さくなればなるほど、砥石上の刃物は安定せず研ぎは難しくなります。難しい事ばかりですね。

    そのノミでほぞ穴をあける。これも難しいです。

    こちらは小椅子座面の座編み

    コツコツと編みます。

    こちらも意外と難しいのですが、反面楽しくもあります。

    こんな難・楽しい事を教えるのに私一人では全てに対応できず、スタッフにも手伝ってもらっています。

    生徒さんに寄り添いながらも、厳しい姿勢で指導を続けるスタッフ・トラ。

    大作の製作も続きます。

    キャビネット類の製作は長旅です。じっくりと取り組んでください。

    框組の本格キャビネットです。

    時計も出来た~

    そしてスプーン。

    小物ですが大作。

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    家具工房treehouseでは最終的に家具を作れる技術習得をベースに木工教室を行っています。家具作りの技術習得は決して簡単な事ではありませんが、失敗を重ねながら少しづつ成長していく事を教室のコンセプトとしています。合間には木の器やスプーン作りなど木工芸品なども作ってもらっています。興味のある方はどうぞご参加下さい。 体験コースもあります。↓

  • 木工教室9/25・26

    週末は木工教室でした。

    ノミでほぞ穴を掘る。

    そのほぞ穴にノコで加工したほぞを差し込んで下の写真の花台になります。

    今週も完成品が多かった、きれいに仕上がりました。

    木の器を作っています。

    コツコツと掘っています。男性で延べ10時間くらい掛かります。無の境地に入れます。

    Fさんは天板ののカンナ掛け。 横摺りという平面出しの後、再度カンナをよく調整して仕上げ削り中。

    硬いブラックチェリーを逆目を出さず、きれいに削りました。

    本気男子は凄い。

    テレビボード、こちらもチェリー材。

    時計2点。 

    私はこの時計の事を「クロスファイアークロック」と呼んでいます。

    チェリーのテレビボード。

    箱物の家具は本体の製作にも時間が掛かりますが、内部に据える建具の製作にも時間が掛かります。更に本体と建具の兼ね合いの調整などあって大変なのですが、もう殆どプロの領域に入ろうとしている。

    家具工房treehouseでは週末に木工教室を行っています。
    ノミ、ノコ、カンナと言った手道具を使って家具や木工品を作ります。
    初心者の方が殆どですが、定められたカリキュラムに従って少しづつ技術を覚えていきます。失敗も多いのですが、失敗も含めて作品作りの楽しさを味わってもらっています。興味のある方はどうぞご参加下さい。体験コース↓


  • 木工教室9/19

    週末は木工教室でした。
    今週も多く来てもらいました。

    入会後間もない方はノコの練習から。

    その後、いくつか作品を作るのですが「箱」を多く作ります。箱作りが木工の基礎です。

    しかし、スプーンも作ります。

    意外と時間が掛かります。

    今週も完成品が多かった。

    花台。ノミ、ノコ、カンナといった手道具だけで作りました。

    小さな器をつくっていたら、

    出来てしましました。

    凄い、小さな大作。

    子供椅子を作っていたのですが、

    こちらも完成しました。

    脚部はノミ、ノコ、カンナといった手道具で加工。背もたれの曲線はベルトサンダーという機会で加工してもらいました。ペーパーコードの座編みはもちろん手でコツコツと編みました。60代女性の作品。

    連日気候もよく、皆さん作業がはかどっていた様です。

    木工教室、長期コースは↓

  • 木工教室9/12と13

    週末は木工教室でした。
    金曜、土曜とも参加者が多く機械室と教室棟に分かれて行いました。

    かわいい子供椅子。 座編み中。

    小椅子の組み立て前。

    花台組み立て中。

    睡眠中。

    体験コースの方。バターナイフと菜箸完成。

    木の器も完成。丸のみ一本で掘りました。

    こちらも小さな木の器。 柿の種専用。

    時計製作中。小口接着という御法度に挑戦しました。

    カリキュラムの最終課題、整理箱。 

    弊工房の木工教室、週末のみやっております。殆どの方が初心者からの船出ですが、カリキュラムに定めた作品作りを通し、少しづつ技術力を高めていきます。
    写真では綺麗に写っていますが実際失敗も多いです。物作り、特に家具作りは、いかに失敗を経験できるかが成長のポイントになります。失敗しながら成長する事を教室のコンセプトとしています。失敗したくて仕方ない方の御参加をお待ちしています。

    スタッフ・トラ
    スタッフ・私

    スタッフ全員でお待ちしています。


  • 木工教室 9/4と5

    週末は木工教室でした。
    金曜、土曜とも多くご参加いただいた。 教室棟と機械棟に分かれてのやってもらいました。

    今週は完成品が多かった。

    座編みの小椅子。 ほぞ、ほぞ穴を加工したものをお渡ししています。
    鉋仕上げ、面取り、塗装、組み立て、座編みと加工を除いても作業量は多いです。

    デスクワゴン。

    組手部分は手加工。表面はカンナで仕上げています。 内部構造も設計段階からしっかりと取り組まれていたので着々と完成。

    整理箱。

    ほぼ初心者の状態から、ここまで作れるようになりました。女性の作品です。

    ブラックチェリーのテレビボード。

    大作になりそうです。

    体験コースにご参加の器作りは、

    とてもキレに仕上がりました。バターナイフとお箸もできた。 オイル仕上げ中。

    同行の御友人のお皿は、加工途中に欠けてしましました。

    その部分を削りなんとかリカバー。 リカバーできているのかな。

    カレーを食べる時、右側からスプーンを入れやすというメリットが生まれました。手作りの醍醐味。

    スタッフも寄り添っての指導が続きました。というか邪魔。

    木工教室のご案内↓

  • 教室2年

    週末は木工教室でした。
    暑い中、多くの方に参加いただいた。

    生徒さんから「脚のついたまな板を作りたい」と言う大変わがままな申し出があったので、寝ずに考えました。

    下駄の様にまな板の裏に二本脚がついている。

    一枚の板から作りました。

    私は家具職人の固定観念で頭がガチガチになっているので、こういった斬新な申し出に思い切ってチャレンジしてみると、予想外に面白い作品が出来たりします。ただ、わがまま度は人によってさまざまで、最近はかなり難しいデザインに挑戦しようとしている人が続出しているので、もうトラに任せようかと真剣に考えています。

    任せとけよ~。

    一昨年の9月初旬にスタートした木工教室がまる2年になります。
    人様に何かを教えるのは、オーダーの家具作りとは違う技術が必要で、ここまで手探りのところも多かったです。失敗を重ねながら技術を学ぶという教室のコンセプト同様、私自身もあまり深く考えず沢山の失敗を繰り返しながらここまで来ました。上にも書きましたが、最近は提案しているカリキュラムを全て終え、ご自身が作りたい家具を作る方が増え始めています。教室の運営としては今まで以上に忙しくなりそうですが、新しい発見も多く楽しんでやれています。


  • 木工教室8/21と22

    週末は木工教室でした。

    体験コースのお箸作り。

    熟練者はこんな家具も作っています。 

    テレビボード製作中。

    整理箱製作中。

    器作りの体験コース。

    こちらも器作り。

    スタッフ・トラも元気です、暑いけど。

    treehouseの木工教室ではノミ、ノコ、カンナと言った手道具を使い家具や木工品を作っています。こちらで定めたカリキュラムから始め、カリキュラム終了後は自由製作を行っています。初心者の方にとって木工は決して簡単な作業ではありませんが、失敗しながら少しずつ技術習得していく事を教室のコンセプトとしています。興味のある方は体験されてみてください。↓

  • 木工の体験について

    木工を始めてみたい、木工教室に入ってみたいと考えている方向けに体験コースを全4コース設けています。ホームページに詳しく載せているのですが、このところお問い合わせが多いので、ブログからもご紹介させていただきます。

  • 夏季の営業

    本格的な夏に突入しました。と言うかお盆もすぐそこ。
    家具工房treehouse夏季の営業は以下の通りです。

    〈工房・ショールーム〉 
     お盆も含め、いたりいなかったりです。*臨機に対応しますので家具のご相談などの場合、ご連絡(050-3703-8351)お越しください。
                
    〈木工教室〉
     8月第二週、第三週はお休みです。8/21(金)~始めます。        

    よろしくお願いいたします。

  • 木工教室7/10.11と7/17.18

    コロナの影響、ではなくて私の勝手な都合で今は週2日開催にしている木工教室。 二週分の作業風景をダイジェストで。

    鉋を掛けます。 木の繊維や導管の方向まで意識するとよく切れる。

    花台脚の加工。 全て手道具で行います。

    体験コースの方、お箸作り。

    鋸に集中します。

    組み手加工の縦挽き、極限の集中。
    撮影などNGです、撮っていますが。

    墨付けも集中。 

    器堀りも集中、併せて腕力も。

    組手完成。ノミとノコだけで加工。

    こちらも組手のデスクワゴンを製作中、組手、ほぞなど手加工、難易度高です。

    体験コースの作品が出来ました。ご夫婦で2時間で製作。素晴らしい

    花台、2点完成。教室で最初に作る立体的な作品になります。ここまで来るのがなかなか大変なのですが、皆さん大変喜ばれる。

    整理箱も二つできました。製作者のお二人に弊工房ショールームへ無償提供してくれないかと真剣に頼んでみたのですが、真剣に断られました。

    treehouseの木工教室では、ノミ・ノコ・カンナといった手道具を使い家具や木工品を作ります。木工は決して簡単な作業ではありませんが、頭でっかちにならず失敗を重ねながら少しづつ技術力を高めていくことを教室のコンセプトととしています。初心者の方が殆どです。興味のある方はまずは体験コースへご参加下さい。

  • 木工教室 7/3~4

    週末は木工教室でした。

    入会後最初にやってもらうことの多い器作り。ノミ一本で掘り続ける醍醐味があります、達成感もある。

    毛引きによる墨付け。後の加工精度はここで決まります。

    整理箱、教室で決めているカリキュラムの最終作品。

    花台をウォールナットで2作目。同じ作品を作り反復することで、その工程や作品の仕様を体で覚える事ができる。木工や物作りはあまり頭でっかちにならず、体に覚えさせる方が職人的だと思います。

    整理箱の引き出しもできた~

    小椅子も作っています。

    時計もできたど~

    チェリーを使ったテレビボード、本体は組み手加工を施します。大作になります。

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    週末に行っている木工教室ではノミ・ノコ・カンナといった手道具を使って家具作りを行っています。頭でっかちにならず、失敗を重ねながら作品作りを楽しむ事を教室のコンセプトとしています。

    木工は決して簡単な作業ではありませんが、理屈を踏まえ少しづつ階段を上がれば誰にでもできる事です。