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家具工房に捧ぐ
木工教室
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木工教室
木工教室開催から一年で、継続的に参加されている生徒さん方が少しづつ私が提供している課題作品のカリキュラムを終えている。

脚物ではペーパーコードスツールを全て手加工で作り、

箱ものは三段整理箱を最後の課題作品として作ってもらっています。写真は生徒さん製作の作品。
課題作品の終了後は生徒さん方にラフスケッチなど書いてもらいながら調整し、可能な範囲で好きな家具を作って貰う事にしています。

写真はセンターテーブル用の木取り(荒材からラフに部材を選定する作業)後の木材。 実際家具作りは初期段階の設計や木取り作業の方が先を見通す経験値に委ねるところが多くなかなか難しいのですが、その様なところも楽しんで貰いながらオリジナル家具を作って貰おうと思っています。
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教室の風景
木工教室でした。
鉋をかける人。

ノミでほぞ穴を掘る人。

整理箱の塗装をする人

ノコで木を切る人。

椅子の座を編む人。

猛獣と決闘する人。

ここはサバンナではありません。

開講当初から参加されているKさんが樹脂粘土で教室のジオラマを作ってくれました。手加工を中心にした木工教室の様子を如実に表現されていて嬉しいです。Kさんありがとうございました。木工教室に参加されている生徒さん方は木工以外にも創作活動をされている方が多くて、いろいろな話を聞かせてもらうのが楽しかったりします。

誰が猛獣やねん・・
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出張教室
昨日は市民センターからの依頼で、出張しての木工教室でした。

60歳以上男子限定という、教える側としてはテンションの上がる要素は全く無かったのですが、実際に行って担当の方に話を聞いてみると、ほとんどの方が70歳以上でした、全員男子で・・・
先輩方は既にほかの講座なども一緒に学ばれているらしく、皆さん仲がよろしかった。和気あいあいとながらバターナイフなどを作りました。
70歳前後とはいえ、積極的に市民センターなどに通われている方たちはやはり皆さんお元気で、そして協調性に溢れておりました。 -
製作中
製作が続きます、大型棚の最終調整中。

木工教室のスペースで作業しているのですが納品が翌週で、間に木工教室があるので一旦ばらして工房へ移動しなければならない。誰か手伝って~

もちろん彼には期待していません。
その教室の方ですが、椅子がどんどんできています。

4脚それぞれ生徒さんの作品です。製材を除き、ほぞ・ほぞ穴の加工、仕上げの鉋削りに至るまで、全て手加工で行っているところが当教室の自慢です。
とは言え簡単に作っている訳ではなくて、段階を経て少しづつ覚えてもらっています。失敗も多いのですが、失敗から学ぶことのメリットも含め、家具作りを楽しんで貰っています。 -
教室一年
木工教室を始めて一年が過ぎるのですが、経験してみていろいろと思うところがあります。まず第一に生徒さん方の作る事に対する情熱のような事で、道具や環境が整っていればその出来不出来に関わらず、みなさんかなりの品を作り上げます。物作りは古来から人間の本能としてあるのだと思うのですが、少し俯瞰して見る立場からして、時間を忘れて没頭している様には若干の驚きさえあります。
次にこれは教室運営の難しさの様な事なのですが、ノミ・ノコ・カンナなどの手道具を中心とした教室にあって、加工を中心とした製作作業に没頭するあまり、その上段にある刃物の研ぎやメンテナンスなどの指導がなかなか行き届かないといったジレンマがあります。よく切れる刃物を用いる事こそが加工精度を上げ、クウォリティーの高い家具を作る第一歩につながるのですが、切れない刃物を用い、加工精度が上がらない事を自らの技量不足だと感じている方が多い印象を受けています。とは言え短い時間の教室のなかで、研ぎや刃物の取り扱いを習得してもらう事はなかなか困難ですので、前述の内容を生徒さんに方にも理解してもらい、時間が許す方については自宅でも刃物の研ぎなどに挑戦してもらい、その問題意識を高めてから教室参加してもらうなどしています。そうでない方は私が研いだ刃物を使ってもらいながら作業を進めてもらっています。これが大変なのですが。
DIYブームや電動工具の発展などもあり、それなりの家具や木工品を形作る事は難しくない時代です。しかし日本に昔から伝わる木工の技法や伝統的な木工刃物の取り扱いを学びながら、永く使える家具を作る事はやはり一入の喜びが得られる事と思います。本格的な木工は一朝一夕でできる事ではありませんが、すべて理屈の集積でしかありませんし、練習を重ねれば誰にでもできる事です。
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木工教室
先週の木工教室から・・・

器を掘ります。 掘って掘って彫り上ます。
人間の腕とノミ一本でこんな事ができるんだなぁ
こちらは四角い器。 やはり全てノミ一本。
こちらは木の時計。打って変わって機械加工が多くなります。

この後オイル塗装を施し、針を取り付けて素晴らしい出来栄えだったのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました。

小椅子製作中。ほぞ穴はまるで機械で開けたかの様ですが、全て手ノミと玄翁を用いた手加工です。素晴らしい・・・ まだ、途中ですが。
完成はこの様になります。

ほぞ穴やほぞの加工、またペーペーコードの座編みも含め全て木工教室の生徒さんによる手加工の作品です。ほとんどの方が木工初心者ですが、失敗を重ねながら少しづつその技術を習得してもらっています。
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木工教室
金・土・日と木工教室でした。

別名「木工、虎の穴」と言われる程厳しく指導していたら、全員辞めてしまいました。
というのはウソで今週も沢山の方に来ていただいた。どちらかと言うと、しごかれているのは私の方でした。
留めの墨付け中。練習で二箱製作の後、本番加工に取り組んでいます。

墨付けを終え、留め木口削り中。

難易度「高」ですが、練習すれば誰にでもできます。
こちらは整理箱製作中。

七枚に分かれた組手もノコとノミを使った手加工です。
花台が完成、塗装しています。

亜麻仁油ベースのオイル塗装。
ウォールナットの花台が完成しました。

素晴らしい。 製材と一部の加工を除いて、そのほとんどを手道具による手加工で作りました。
ペーパーコードの小椅子。こちらもフレーム部のほぞの全てを手加工で製作しています。

ほぼミスなく座編みまで進みました。あと少しです。
写真にはありませんが、最近では生徒さんご自身でノミやカンナを研ぐ機会も増えてきました。ご自宅で研いで、教室でも研いで、よく切れる刃物こそが正確な加工と美しい仕上げに通ずる事を少しづつ理解してもらっています。 とは言え、研ぎや刃物の扱いは一朝一夕で習得できる事ではありませんので、じっくりと取り組んでもらえれば思います。一年目は一年目、三年目は三年目の家具作りができればよいと思います。



