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家具工房に捧ぐ

  • あけましておめでとうございます。

    新しい年が皆様にとってよい一年でありますようにお祈りします。 

    令和二年元旦

               家具工房treehouse  スタッフ一同

  • 教室の作品

    今年一年で木工教室に参加された生徒さん方が作られた作品の紹介。
    お店が開けるくらいあります。

    こうやって見ると、多くの作品を作って頂きました。ほとんどの方が未経験からの出発でしたが、失敗を恐れず、いえ失敗を気にせず、いや失敗しても失敗と思わない姿勢と努力の結晶と言っても過言ではありません。何が過言ではないのか自分でもよくわからないのですが、それぞれの作品素晴らしい出来栄えですね!

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    私が選ぶ今年作品のベスト3。

    第3位    両親に贈る木の時計

    木工教室へ短期入会と言う特殊な条件かつ、当教室のカリキュラム外の品を作りたいと言うとてもわがままな申し出でしたが、ご結婚に伴う両家ご両親へのプレゼントと言う特殊な事情でしたのでお引き受けしました。一枚の板をカット~製材し3枚の時計へと加工するまでをお二人の共同作業で行いました。完成後は両家それぞれのご両親へ一枚づつ贈り、あと一枚をご自分たちでお使いになるとの事。

    彼女さんが美人だったからお引き受けした訳ではありません。あります。

    第2位  ペーパーコードチェア

    ハイアマチュア作家Kさんの作品。教室のカリキュラムを終え最初の作品。
    製材を除きほぼ手道具だけで加工・仕上げを行っています。椅子は見た目以上にその切削量が多く、プロでも製作に骨をおります。ましてや手道具による手加工となりますと、その時間・労力は大抵の事ではありません。
    アマチュアリズムに脱帽、素晴らしい作品です。

    第1位 お刺身を盛る為の木の器

    Nさんは来室依頼、木の器の製作に没頭。通常一つ作られると殆どの方は別作の製作へと移行されるのですが、Nさんはもう一枚、更にもう一枚と器掘りの技術を磨いていました。その集大成といえるのがこの薄型のお皿。完成状態が薄いと言う事はそれだけ多く掘っているということでもありまして、また薄くなればなる程強度的な事も考慮しなければなりません。そのデザインもご自身で考案。完成後の目的は「お刺身を盛る」と大変明確でした。目的のある方の意思は強い。傑作です。

  • 学校の棚 2

    某私立学校に棚を納めしました。

    上の写真は10月に納めた高校側の棚。

    今回製作したのは中学側で・・・

    その写真がこちら。職員室前に設置され、生徒さんと先生方の連絡用に使用されます。
    製作上難しいところがあって、見ての通り傾斜した床上へ設置しなければならなかったのですが、通常置き型の家具を多く作る事が多く、このように建物の勾配と合わせた構造となるといつもとは勝手が違います。

    朝から作業台と工具一式を持ちこみ現場工事しました。

    午前中に傾斜部の土台部分を作り、

    その上に作っておいた棚を載せ、

    午後から目隠しになる傾斜板の加工となりました。

    以前から現場でピンタッカーを使いたい状況が多かったので、今回ホームセンターで超非力の小型コンプレッサーを購入したのですが、予想どうりの大活躍だった。片付けの時も重宝しました。

    そんな話はよいのですが、担当先生のご協力などもあって当日中に無事工事を終える事ができました。

    冬休みに入った学校での作業でした。新学期から存分に働く事になるのでしょう。末永くお使い頂けると思います。
    私はしませんでしたが、勉強の方も頑張ってください。




  • 木工教室 12/20~22

    週末は木工教室でした。
    今年最後の教室で参加者が多かったです。併せて完成品も多かった。

    体験で訪れた女性二人が作ったお箸とバターナイフ。〈体験コース〉

    メープルとウォールナットの時計も完成。一人で二つ作りました。

    花台。

    ほぞの加工、ほぞ穴掘り、脚のテーパー加工など手道具だけで作りました。
    初心者でしたが、ここまでできるようになりました。  女性の作品。

    墨付けをしています。

    正確な加工の基本はここにあります。墨付けの誤差を後の加工技術で取り戻す事はできません。慎重にやっています。

    ダイニングテーブル天板の鉋掛け。 木工教室の範囲を完全に逸脱しています。

    しかし、誰にも迷惑をかけていないので全く問題ありません。
    ただやはり、簡単ではありませんので事前に失敗した時のリスクなども踏まえて取り組んでもらいました。横摺りと言う平面加工から仕上げ削りまで丸一日かかりましたが、鉋をよく理解し調整されているので問題なく仕上げる事ができました。

    小椅子の加工。

    二脚目の取り組みです。更に良いものを目指しています。

    こちらも体験のお箸作り。

    お箸作りで「人生初、カンナを使った」という方が少なくありません。
    皆さん思いのほか使えます。

    整理箱も完成近し。

    Kさんはこの教室で既に10点近くの作品を作っている。その製作の速さはプロ並みです。

    日曜午後

    今年最後の教室風景。

    今週は本当に完成品が多かった。

    左側は70代男性、右がその奥さんで60代。丸のみ一本で加工しました。
    少し失敗もありましたが、個人的には味のあるとても良い作品に仕上がったと思います。 作品とは関係ありませんが、果物のおすそお分けが多かった、ありがとうございました。木の器とよく合います。

    こちらも時計、午前・午後通して一日で完成しました。

    四角い木の板からの加工でしたが、サポートしながら何とかできました。お疲れさまでした。

    ペーパーコードスツール。

    ほぞ、ほぞ穴の加工から鉋仕上げ、塗装、ペーペーコードの座編みまで全て生徒さん一人で作りました。機械は使わずに、ノミ・ノコ・カンナと言った手道具だけで作りました。素晴らしい出来栄えです。

    弊工房の木工教室、ほとんど方が初心者ですが多くの作品を作って貰っています。写真では綺麗に作られていますが、製作中は紆余曲折多くの失敗を重ねている方も少なくありません。失敗から学ぶ事の多さを大切にしています。上手く出来なかったところは次の作品作りに必ず生かされているようです。私もいまだにそうですが・・・

    俺も失敗ばっかりだぞ~

  • 家具二点

    ブラックチェリーのセンターテーブルを製作、お納めしました。

    幅90cm×奥行45cm×高さ40cm
    オーダー家具の注文としては珍しい品かもしれません。

    探しても探しても希望に沿ったサイズ・仕様の家具が売っていない!と言う時にオーダーを考えられる方が多いのですが、お話を伺ったところありそうでなかなか無かった、との事でした。樹種まで考えると確かに無いかもしれません。
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    ブラックウォールナットのキャビネットを製作、お納めしました。

    こちらも一見どこにでもありそうなキャビネットですが、左側のキャビネットと全く同じ高さで、とのご要望を踏まえて作りました。

    2台のキャビネットにまたがり水槽を配置されるとの事で、同じ高さに作らなければいけなかった訳です。また水槽の重さに耐えられるよう、通常のキャビネットに無い耐久構造で製作しました。

    末永くお使い頂ける事と思います。