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家具工房に捧ぐ

  • 和箪笥

    先日お納めした和箪笥、ホワイトオーク材。

    箪笥というには引き出しが少ないのですが、他に呼び名が思いつかないのはオーダー家具だからだと思います。このような仕様の家具が意外とありません。


    引き戸の取っ手はブラックウォールナット材を加工、埋め込みました。

    このように加工して、

    埋めます。
    手作業で作ってますよって強調したいだけなのですが、実際手間暇かけてます。

    引き出し二杯。

    スムーズに開閉する引き戸。自画自賛。


    お客様宅へお納めしました。

    窓の淵一杯に収まるように設計しております。また、オーダーメイド家具屋にしかできない仕事をしてしまいました。 

    末永くお使い頂けますように。           お届け先  福岡県

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    その他の和箪笥
    ブラックウォールナットの和箪笥 →
    ブラックチェリーの和箪笥 →

  • 教室一年

    木工教室を始めて一年が過ぎるのですが、経験してみていろいろと思うところがあります。まず第一に生徒さん方の作る事に対する情熱のような事で、道具や環境が整っていればその出来不出来に関わらず、みなさんかなりの品を作り上げます。物作りは古来から人間の本能としてあるのだと思うのですが、少し俯瞰して見る立場からして、時間を忘れて没頭している様には若干の驚きさえあります。
     次にこれは教室運営の難しさの様な事なのですが、ノミ・ノコ・カンナなどの手道具を中心とした教室にあって、加工を中心とした製作作業に没頭するあまり、その上段にある刃物の研ぎやメンテナンスなどの指導がなかなか行き届かないといったジレンマがあります。よく切れる刃物を用いる事こそが加工精度を上げ、クウォリティーの高い家具を作る第一歩につながるのですが、切れない刃物を用い、加工精度が上がらない事を自らの技量不足だと感じている方が多い印象を受けています。とは言え短い時間の教室のなかで、研ぎや刃物の取り扱いを習得してもらう事はなかなか困難ですので、前述の内容を生徒さんに方にも理解してもらい、時間が許す方については自宅でも刃物の研ぎなどに挑戦してもらい、その問題意識を高めてから教室参加してもらうなどしています。そうでない方は私が研いだ刃物を使ってもらいながら作業を進めてもらっています。これが大変なのですが。
     DIYブームや電動工具の発展などもあり、それなりの家具や木工品を形作る事は難しくない時代です。しかし日本に昔から伝わる木工の技法や伝統的な木工刃物の取り扱いを学びながら、永く使える家具を作る事はやはり一入の喜びが得られる事と思います。本格的な木工は一朝一夕でできる事ではありませんが、すべて理屈の集積でしかありませんし、練習を重ねれば誰にでもできる事です。

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  • アナリティクス

    製作してます。

    大型の棚。あと少しだぁ、頑張ろう。 

    ホームページのリニューアルに伴って、その分析システムがついていてこれを眺めるのが面白いです。

    グーグルアナリティクス。 アクセス数やユーザーの滞在時間とかどういった端末だとか、どのページがどのくらい見られていたとか、どこから入ってきたとかいろいろと解るのですが、どの地域から見ているのかも解ります。

    当然日本が多くて99%なのですが、United Statesが1%あって、これはしょーもないスパムメールの発信元だと思います。

    更に日本国内のどこから見られているのかも解るのですが、これは発信元としては意外と興味深くて、東京の人が意外と見ているのか~って感じになります。

    新宿シティや港シティの方が見てもあまり参考にはならないと思うのですが、でもよく考えたら各種営業で東京から電話がかかってくるので多分その人達でしょう。

    間違いありません。

  • ベッドに思う

    社会人2年目の息子が引っ越す事になりその手伝いへ。午前中全ての家財道具を引っ越し元で私の車へ積み、午後から引っ越し先で降ろしました。大きなものと言えば冷蔵庫と洗濯機くらいで家具も小型の物ばかり。私としては普段新品家具を納品している時の気の使い方と比べると何とも楽な仕事、と言うか仕事でもないのですが気楽です。

    引っ越し元で解体し、引っ越し先で組み立て中のNトリ社製のベッド。

    ベッドを解体し、組み立てながら何ともその華奢な構造に驚いた。この後マットレスを置く為のスノコを敷くのですが、これがペラペラで直接上に乗れば折れる様な構造。しかしその上にマットレスを敷く事によって、厚いマットレスの平面強度で問題なくベッド全体としての強度が担保されていると言う構造。
    家具を設計し作っていると、どこまでその構造を軽減化していくかで悩むことが多くあります。半永久的に壊れない構造、耐久性を限りなく高める事はさることながら、耐久性が担保される中でいかに軽量化し構造を簡素化する事は事業として家具作りをやっていくうえでは不可欠で、逆にその構造的な耐久度がよくわからない故、過剰に強固に作るのは自己満足的であったりします。まぁNトリ社のベッドはある意味究極的で「マットを敷いていない時には絶対に乗らないで下さい」みたいな注意書きがスノコに大きく書かれていて、あくまでもマットレス一体型という使い方が前提でした。

    にしても一人暮らしなのになんでセミダブルやねん。と突っ込みたくなります。

  • 台風

    北部九州、台風は通り過ぎました。

    気圧も低くなかったので、あまり大したことはないだろうとたかをくくっていたのですが、夜中に風の音で目が覚めて家が揺れる程の強風に驚きました。

    こういうとき心配なのは工房で、何か壊れていないだろうか?とか、そもそも建物自体が大丈夫だろうかと、セルフビルドならではで心配だったりするのですが、いつも全く問題ありません。でも心配。

    スタッフ・トラも心配していました。

    何もなくてよかったな・・・俺の家でもあるしな。

    トラの家ではないのですが、何もなくてよかったです。

    金土日と木工教室は通常どうり行いました。台風接近の最中沢山の方におこし頂いた。ありがとうございました。