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家具工房に捧ぐ

木工教室

  • 木工教室 11/20と21

    週末は木工教室でした。

    今週も沢山削ってもらいました。

    木工、それはカンナといっても過言ではありません。

    いえ、集中しノミで穴を掘る事こそ木工の醍醐味ともいえます。

    椅子の座編み。

    集中力と体力が必要。

    教室では休憩時間を設けているのですが、天気も良かったので今週は外で。

    新たな試みにスタッフも唸りをあげて喜んでいます。 あくびではありません。

    花台の組み立て。

    木工のメインイベントと言えます。

    完成しました。

    ブラックチェリーの電話台。

    本体と開き扉は框組みで作りました。カンナを使いこなし綺麗に仕上げました。

    生徒さんの数も増え教室も手狭になってきているのですが、反面屋外の大木下にあるスタッフの寝床スペースが無駄に広いと感じる今日この頃です。

  • 木を削る

    先週の木工教室から

    チェリーの鏡板を削る。

    器を掘る。

    テーブルの天板を削る。

    木材を削りたくて削りたくてうずうずしている方のご参加をお待ちしています。

    木工教室 https://treehousetobata.net/classroom

  • その説明は難しい

    今、角幡唯介の「そこにある山」を読んでいるのですが、その中で「単純に見える事程その説明は難しい」のような事が書いてあって深く頷きました。
    木工教室の中でカンナの研ぎ方や仕込み・使い方を説明するのですが、習得できる方は多くありません。逆に複雑な設計や特殊な機構などを理解し実製作にこぎつける生徒さんはいます。複雑な設計や特殊機構は時間をかけじっくりと取り組めば必ず答えがでる難解な計算問題を解いているような状況だと思います。その大部分が「机上」で行われ、その机上の計算や考え方がそのまま通用する訳です。これに対しカンナを自由に取り扱えるようになるまでの過程は机上の知識も去る事ながら、まさに肌感覚の経験の積み重ねが必要になります。肌感覚の経験の積み重ねという説明自体が、既に説明になっていないのですがここが「単純に見える事程その説明は難しい」という事かもしれません。 
     野球少年が変化球のカーブを習得したいと思った時に、まずは自らボールを握り自分なりの曲がらないカーブを投げます。一人でいくら練習しても球は曲がらないのでYouTubeでカーブの投げ方を見る。昔なら本屋か図書館にいって野球教本を見ていたのかもしれません。しかしこういった机上の知識では肌感覚の何かを知りえる事が出来ず試行錯誤が続きます。ここで既にカーブを投げる事のできる経験者に教えてもらう事になる訳ですが、そこまでの自分なりの努力と机上の知識、更に経験者の肌感覚の助言が相まって、少しづつ球は曲がり始めるのではないでしょうか。
     木材をカンナで削るという行為はいわばキャッチボールをやっているようなもので子供でもできる訳ですが、木材に滑らかな木肌を与える如く自由にカンナを使えるようになる為には、変化球を投げると同様、主体性をもって努力した本気の人にしかできない行為になります。更には変化球をストライクゾーンに投げたり、その球で三振を取れるようになるまでは、弛まぬ努力が必要である事は言うまでもありません。

    と、カンナの説明でした。いえカンナは難しいという説明でした。
    と言うか、カンナの説明は難しいという説明でした。

  • 日々

    製作が続きます。

    少しずつ寒くなっていますが、連日天気がよくて気持ちがいい。
    犬はこのくらいの気候が調子がよくて、よく飯を食います。  

    犬はこのくらいの気候が調子がよくて、よく飯を食います 。
    目で飯をくれと訴えています。

  • 木工教室11/6と7

    週末は木工教室でした。
    今週は体験コースへのご参加が多かった。

    お箸作り。

    人生で初めてカンナを触るという方も少なくありません。

    スプーンのラフカットを経て
    機械で仕上げます。

    弊工房の木工教室では個別指導をモットーとしております。スタッフが生徒さんに寄り添っての指導が続きます。

    スプーンが出来ました。

    こちらはジャムスプーン。

    バターナイフと両使いの菜箸。

    ご夫婦でお箸とバターナイフ、そしてスプーンを作りました。

    小椅子2脚。 こちらも体験コースでの製作。

    ほぞ加工後のパーツを組み立て、カンナ仕上げ、塗装、座編みと未経験者ですがしっかりとした椅子を作る事ができました。末永くお使いください。

  • 案内

    地元のフリーペーパーに弊工房の木工教室の案内が掲載されました。

    いつもきれいな原稿に仕上げてくれてありがとうございます。
    興味のある方はどうぞご参加ください。

    スタッフ一同お待ちしています。

  • 韓流

    今年の夏にネットテレビを契約しました。たまに映画など見るのは面白いのですが、今のところそれ以上にハマる事はありません、私は。
    韓流ドラマの「愛の不時着」が死ぬほど面白いという噂を耳にして見てみたのですが、私は2話目くらいで脱落。ともに見ていた妻も当初はそれほどでもないと言いながら何となく見続けていた様です。
     しかし、先日の夕食時に「愛の不時着」のストーリーとその面白さを懸命に説明する妻。噂には聞いていたのですが、生まれて初めて韓流ドラマにハマる女を間近で見ました。
     「そんなに面白いのならオレも見てみようか」と言うと「隣にいると集中できないので一緒に見ないでほしい」とキッパリ。翌日は何時まで見ていたのか睡眠不足で目を腫らし、そして先日全16話を見終わり完全にロス状態に陥っている様です。
    現在妻は私の顔がヒョンビンに見えるという猛烈な幻想に憑りつかれています。というのは流石にウソです。

    ヒョンビン

  • 一葉知秋

    11月になりました。注文品製作の為、今週は木工教室を休みにさせて貰いました。休日返上で製作作業が続きます。
    このところちょっとした怪我が続いた。ひとつは昇降盤での作業中、タッカー(大きなホッチキス)の刃が埋め込まれた状態の木材を切断したところ、切れたタッカーの軟鉄がキックバックして飛んできて右腕に刺さりました。飛んできた軟鉄は数ミリ程度のものだと思うのですが、昇降盤のキックバックの威力は凄まじくて、飛んできた極小の軟鉄は私の右上腕に深くめり込んでしまった様です。こういう場合何科の病院に行けばよいのか非常に迷ったのですが、ほくろの除去などと同様になるので皮膚科に行きました。先生曰く取っても取らなくてもどっちでもいいんじゃないの~と適当な回答。取るのも痛そうなので、ひとまず取らない方向で極小軟鉄が右腕に埋まったままの状態です。しかし、この事故については笑いごとではなくて、腕ではない箇所にあたっていた場合の事など考えると本当に恐ろしいです。
     三日前ですがパネルソーで作業中、4×8サイズの合板をパネルソーの台上に立てかけていたところ予想以上に合板が反っていてパネルソー台上から落下。およそ30cm下にあった私の足の甲の上に落下。 4×8サイズの合板を 足の甲に落とした経験のある人ならわかると思うのですが、これが死ぬほど痛くて本当に涙が止まりません。余談ですが私は過去に何度も足の甲に重量物を落下させて事があって合板はこれが2回目。ポニークランプを落とした時は悶絶しました。更に余談ですが消防士時代、神社が炎上する火災の消火中に建物が倒壊してその時も足の甲に大きな木材が直撃。安全靴を履いていたにも関わらず亀裂骨折。以後松葉杖生活になった経験もあるくらい私の足の甲は呪われているのです。
     過去の怪我話はさておき、今回の怪我は大事には至ってはいないのが幸い。こういったちょっとした事故は偶然起きる事ではなくて、何らかの必然性があるものだと思っています。些細な怪我を一葉知秋と心掛け安全作業にとり取り組みたいと思います。


  • 本棚

    本棚を製作、お納めしました。

    幅2.6M×高さ2.4M、ブラックチェリーで作りました。

    本棚は一見簡単な構造なのでDIYなどで作る事が多い家具かもしれません。しかし、永きに渡り多くの書物を支え続ける頑丈な構造で作るためには、その設計も慎重なものになります。
    高荷重にも耐えられるスガツネ社の棚柱に厚さ30mmの棚板をセット。本体は耐震固定の措置が施されています。

    お客様に一緒に写ってもらいました。

    まだお若いのに、家具の選び方を心得ていらっしゃいます。
    末永くお使い頂けますように。

  • 木工教室 10/23・24

    週末は木工教室でした。

    写真を沢山撮りました、まずは作業風景から。

    スプーンを作っています。スポンジサンダーという機械を使います。安全な機械なので、安心して使ってもらえます。

    この作業風景を引きで撮ると、こんな感じです。

    安全過ぎてスタッフも寝ています。というかいつも寝ています。

    器作り。

    かなり規則的に、うまく掘られています。 これから無の境地に入られます。

    ノミを研ぎます。

    自宅でかなり練習されているとの事。練習すればする程、その難しさがわかってくるのが研ぎです。私もですが「研ぎ一生」です。

    よく研いだカンナで板削り。

    テーブルの裏面になりますが、練習もかねてしっかりとカンナを掛けました。

    こちらも、よく研いだノミでほぞ穴を掘る。

    手加工、組手による引き出しの製作。

    組手の精度も去ることながら、カンナ仕上げもよくできている。

    完成品の紹介。

    体験コースにご夫婦で来られました。

    バターナイフとお箸。ただのお箸ではなくて夫婦(メオト)箸。バターナイフは夫婦バターナイフという事になります。

    器が完成しました。

    ノミ一本で掘り続けました。女性で延べ15時間くらいかかったと思います。

    完成しました。クロスファイアーなセンターテーブル。

    当初設計図を見た時、軽い衝撃を受けたのですが

    成せばなります。木工教室ならでは、素晴らしい作品です。

    小椅子もできています。

    ペーパーコードの座編みを経て、

    完成。お孫さん用の小椅子で小さめです。転倒に配慮して後ろ足を後方斜めに加工しています。

    組手を用いたテレビボードが完成。

    教室に週一回、3時間少しの作業でこの様な作品を作る方がいます。
    春頃から取り掛かられていたのですが、コロナで教室休業もありなかなか時間も掛かりました。

    実用家具として活躍する事でしょう。

    余談ですが、上の作品の多くは60歳以上の方が作られたものです。教室では、生徒さんの性別や年齢は特に問わず入会を受け入れてきました。
    当初あまり御高齢になると、木工は難しいのではないかとの思いもあったのですが、実際のところ殆ど関係ないような思います。

    写真は未経験からの出発、70代男性の作品。 ノミとノコ、カンナを使って作りました。

  • 日々

    大型の本棚が出来た。塗装前、仮り組。

    ジョイント部に使った金具。

    本棚はバラシて塗装。

    ブラックチェリーが美しい。

    週末は木工教室なので掃除から掃除。

    掃除中は工房に居場所がないので

    車で寝ていた。

  • 接客

    製作が続きます。


    連日天気も良くて遊びに行きたいっ、気持ちを抑えて製作が続きます。

    天気が良いせいか来客も多く、昨日は接着作業の途中にお客さんが来て大変な状況になりそうなところだったが、 

    私が手を離せない間、スタッフがお客さんのお相手をするという普通の会社などでは普通に行われる事が、普通にできていました。