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家具工房に捧ぐ

  • 三枚剥ぎのセンターテーブル

    センターテーブルを製作、お納めしました。

    リビングの中央、ソファー前などに配置するセンターテーブルです。
    ブラックチェリーの無垢材と突板で誂えました。

    天板はブラックチェリーの無垢。

    一枚板ではありません、三枚の板を接合しています、三枚剥ぎといいます。
    一般に一枚板がよいものといった誤解があると思うのですが、例えばこのテーブルの天板(幅55cm)を一枚板で作ろうと思ったら、直径60cm以上の大木から切り出す事になるのですが、そんな大木なかなかありませんし、あったとしてもその大木を目の当たりにした時、ぶった切ってテーブルにしたいと思うだろうか?と思う。
    直径60cm以上の大木には大量の枝葉が生い茂りその大きな木陰の下には苔が生え、そこに寄生する植物や虫など、ちょっとした生態系を育んでいるのだと思うのですが、そこまで想像力を働かした時にそれでも一枚板のテーブルが欲しいと思うだろうか。と思う。

    一般的に家具用の木材は、北米を産地とした広葉樹が中心となります。
    こんな感じで概ね幅15cm~25cmくらいの木材が多い。幅25cmだって結構な大木です。


    話が大きくそれましたが、アメリカの林業の方が時間をかけて育て伐採して運ばれてきた貴重な材料を有効に使って作りました。

    今回はお客様デザイン。シンプルな形状がブラックチェリーの質感を高める素敵な一品となりました。
    末永くお使い頂けますように。