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家具工房に捧ぐ
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プロ
先日、異業種の職人の方の作業風景を見る機会があった。見ていても分からない事が多く、単純に凄いなと思いました。その旨をご本人に伝えると、技術的にはまだ下積みの段階であると大変謙遜されました。もの作りをやっているといくら上手になっても自分の作ったものに完全に自信が持てないようなところは私もあります。また、そうでないといけないのかもしれません。
ただ、プロとして事業としてもの作りをやっていく上で、自分自身が完全に納得のいく作品を作る事ができたとしても、採算を見込めなければ趣味で作っているのと同じと言う事になりかねません。限られた時間の中で作品を作り報酬を得ると言う事業として当たり前の事を遂行しようとした時に、もの作りは完全に仕事となり、一定のクウォリティーが確保できれば作品としての完成度に妥協を強いられるの当然の事だと思います。 総合的に商売として成立させているところに本当の意味での仕事の難しさや喜びがあると思います。
逆に、自称プロの作家さんの中にはその作品性を極めようとするがあまり、商品として値がつけられない物を作り続けている芸術家肌の方も少なくない様に思います。
冒頭に書いた職人さんはその事業性がとても高く、何よりも全てにおいて一生懸命されている姿がとても好感を持って見る事ができました。