ブログ

家具工房に捧ぐ

  • トラが逝った

    このところ散歩もおぼつかなかったトラが、金曜日くらいから食事もほとんど摂らなくなり土曜はとうとう水も飲まなくなった。日曜の朝起きるとリビングで眠るように死んでいました。15歳だった。

    先週最後に工房で撮った写真。

    この柴犬は起業前から飼っていて、この仕事を始めてから毎日工房に連れてきていて

    こんな感じでいつも近くに居ました。実際妻より近くに居る時間が長かった。

    小さい頃の写真を探したけどあまりなくて、

    多分3歳くらいだと思うのですが、とにかくやんちゃでいつもかまってくれとお尻を上げてワンワン吠えている写真。

    同じく3歳くらい、親に手を上げる悪いトラ。

    山登りにもよく連れて行って

    福智山に登った時の写真、多分7歳くらい。

    猟師岳に登ったのは2年ぐらい前、まだ元気だった。

    仕事も良く手伝ってくれて

    工房建築も一緒にやった

    その他、材木の搬入や

    外構工事の土方作業に励む様子

    疲れきって眠るトラ。

    まぁ実際は只そこにいるだけなのですが、

    本当に一人だけで働くのと、ただ居るだけの犬の存在がそこにあるのとでは多分全然違っていて、いろんな意味で助けられる事が多かった。

    このブログを書くために昔の写真を掘り出していたら、トラの事とその当時の事を一緒に思い出して涙が止まらなくなりました。

    当面は一人ですが、またいつか元気のいい雄の柴犬を飼いたい、そしてまたトラと名付けたい。

    ありがとうトラ。

  • 木工教室

    週末は木工教室でした。

    小引き出し完成、塗装前。引き出しは本体の製作は基より、引き出しを作りそれを引き出しとして機能させる事が難しかったりします。

    木の器作り。

    体力のいる作業ですが、没頭できる面白さがある。

    角度のついた椅子製作中。

    小テーブル製作中。

    天板は全て鉋を掛けます。

    蟻組の小引き出し、製作中。

    皆さん本当によく作ります。
    失敗も多いですが、失敗することでいろんな事が学べます。失敗を多く経験している方の方が経験値が高くて、家具作りにおける引き出しも多くなっているように感じます。
    さぁ、失敗しよう! いや、失敗を恐れず果敢に作ろう。

    失敗を恐れず、果敢に木工・家具作りにチャレンジしたい方は↓

  • 日々

    連日好天が続きます。

    トラも本格的によぼよぼになってきて、1日20時間以上は寝ています。
    動かないので食事も少な目になりました。 犬も人間も歳をとります。

    先週から作っていたブラックチェリーのリビングキャビネット完成。

    随所にお客さんのこだわりがあって、特に取っ手はお客さんから送られてきた品を取付させてもらいました。送り先は遠方で、梱包の後発送致しました。 末永くお使いください。

    私事ですが、先週は身内に不幸事があって教室も含め仕事はお休みでした。
    人はいつかこの世からいなくなるのですが、それを考える事は無意識にタブーとし、まるで永遠に生きていけるかのように日々を漫然と過ごしている事を近親の死をもって再認識しながら今日もまた漫然と生きている。


  • 日々

    製作が続きます。

    鉋掛けを終え、組み立て。

    連日外は好天ですが、工房籠りっきり生活が続きます。

    しかし、秋は暑すぎず寒すぎずはかどります。

    久しぶりの登場スタッフ・トラ。

    年齢的に動きたがらなくなって、ちょっとした移動はこうやって丸めて片手で運んでいます。

    最近は味を占めて、早く丸めろよ~みたいな顔で更に動かない。

    しかし飯と散歩の時は動きがよくなります。

  • 食器棚

    ウォールナットの食器棚を製作しました。

    本体は突板がベース、建具類は無垢材です。
    突板とは、無垢材を薄くスライスしたもので、その突板を芯材に圧着して突板合板を作ります。
    とても手間が掛かるのですが合板構造故木材の伸縮が少なく、キャビネット本体等の製作に向いています。

    こちらはセットの吊戸棚。レトロな印象のチェッカーガラスを誂えました。

    オーダー家具は製作後に現場搬入と設置作業という大仕事が待っているのですが、今回はお客さん自ら引き取り、大工さんによる設置という流れになりました。 なので、晴れの設置状態は見れず。

    子供の入学式当日に玄関先まで送り出して、私は入学式に行けなかった様な気持ちですが、これから頑張れよって感じです。           末永くお使い頂けますように。