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家具工房に捧ぐ

  • 木曽路旅④

    木曽路の旅、二日目から3日間は上松技術専門校でプロ向け旋盤講座を受講。
    3日間宿のある木曽福島町から上松技術専門校までは車で15分くらいを通った。

    宿のお母さんがここ数日はとても暑いと言っていましたが、九州や平地と比べると一日を通してとても涼しかった。

    上松の学校の方もクーラーなどありません。 常温での作業がここちよかった。

    講座の方ですが、専門家に集中的に習い得たものは大きい。

    技術習得以外のところで、久しぶりに人に何かを習うという経験をしました。
    担当のK先生の教え方は、実際に削りを実演しながら口頭でレクチャー、生徒に削らせては再度実演やレクチャーを繰り返すという内容でした。やはり初めてやる内容など基礎的な概念がない作業はまずはやる事、理屈は後からの方が理解度が高くなる。
    大切なのは、教える側と教わる側のやりとり。双方の真剣度と謙虚さが大切と改めて感じた。

    一日8時間削りに削って、晩は宿に戻り近所の居酒屋でやってました。

    適度に疲れビールも美味かった。    木曽路旅まだまだ続く。

  • 木曽路旅③

    木曽路の旅二日目からは、木曽郡上松町の上松技術専門校で、この日から三日開催されたプロ向け木工講座へ参加。

    昨年の暮れに求人活動で訪れた際に先生からご紹介があって、ならばと遠路来てしまいました。

    参加者の顔ぶれは男女ペアの職人二人と、会社命令で来ている若い職人さん一人。ご高齢のウインザーチェア椅子職人一人と、伝統工芸足踏ろくろの作家さん一人と、大阪から来たハイアマチュアの男性一人と、わざわざ九州から来た私の計7名。

    講座の内容は木工旋盤。

    指導は御校のK先生。とても分かりやすい説明だった。
    理論的な説明と並行して、三日間削りに削りました。旋盤技術は基よりその理論を奥深く理解することができた。 やっぱり遠路きて良かった~。
    この講座の受講が旅の主目的だったのです、なかなか奥が深くて一概に文章化できる内容ではありませんが、写真の様な感じです。これから練習を積んで教室の作品作りに応用しよう。

    いろいろと学びながら、形にもさせてもらいました。

    スツールをひとつと、器ふたつ。

    初日の金曜日は学校の方も普通に授業をされていて、急遽先生から再度求人の呼びかけをしないかと提案。授業開始前に40人弱の生徒さんの前で弊工房の宣伝などさせてもらいました。しかし距離的な事と時期的な事と、私の顔が恐い事もあってか生徒さん方の反応は薄。

    更には知人のEさんがこの学校に入校していて久しぶりのご対面。

    最近作った箱を見せてもらった。四方全て違う仕口の手加工。

    うちの教室でもやっている技能検定2級課題も作っていた。
    4月に入校して、ここまで出来るようになっている。

    夜はEさんと木曽福島の居酒屋で一杯やりました。

    学校での生活や授業内容など聞けて面白かった。修行とは別こちらでの生活も楽しそうでした。

    土曜と日曜は学校は休みだったのですが、若い寮生が自主的に刃物を研いだり鑿の桂仕込みをやっている姿が印象的だった。
    こういう人たちが日本の木工文化を継承していくのだと思います。

    旅はまだまだ続く。


  • 木曽路旅②

    初日の移動と観光を終え、木曽福島の宿へ。

    三日間お世話になった「むらちや」さん。

    高齢のご夫婦だけでやっておられて、いわゆるひなびた温泉宿でした。建物は古いけど掃除が行き届いていて快適だった。
    出入りの時に必ずお母さんが話しかけてくれて、一回につき5分~10分程度の足止めも三日目には少し楽しみになっていた。 

    三日間全て素泊まりだったので、朝食は街に一件のセブンイレブンで購入、夜は全て外食。

    三日目に行った豆腐専門店。真ん中は天ぷらうどんではなく揚げ出し豆腐。 右の豆腐の土瓶蒸しも美味かった。

    木曽福島では、毎日飲んで寝てました。
    と、言うのはウソで日中は今回の旅のメイン活動に奔走していました。
    そんなに引っ張る程の事ではないけど、また次回。まだまだ長いじょ~

  • 木曽路旅

    上半期最後の納品を終え夏休み。一週間の旅の記録。
    写真を撮りすぎて収拾がつかないので、適当にいきます。

    目的地は長野県。大阪までフェリー、あとはハイエースで走りました。

    阪九フェリー甲板上。夏休みで学生や家族連れが多かった。

    夕食は学食方式になっていて、一列に並び好きな皿をチョイスするシステム。
    後ろに行列ができるので、迷って焦って選択したのが下の二品とお酒。

    海を見ながら食えば何でも美味い。

    翌朝に大阪泉大津港から車で走りました。
    この日一日は移動と木曽路観光。

    最初に行ったのが岐阜中津川の馬籠宿(まごめじゅく)。江戸時代に作られた中山道の宿場町。

    建物は現存ではない様でした。とても観光化されていて人も多かった。

    中央アルプスが近く、水も豊富なようです。

    昼食。若者の様に最近は何でも写真を撮るようになった。

    九州とは明らかに違います。 美味しそうですがそばは普通でした。

    その後30分くらい走って、同じ中山道宿場町の妻籠宿(つまごじゅく)へ。

    こちらは現存の建物がが多く見ごたえがありました。

    やはり水が豊富。

    観光用のお店は少なく人もまばらだった。

    この日はまだまだ時間もたっぷりあって、更に観光。

    木曽郡上松町の「寝覚の床」(ねざめのとこ)へ

    花崗岩が侵食されてできた自然の地形。

    写真だとそのダイナミックさが伝わりませんが、何と言っていいんだろう、これ自然なのって感じです。

    決死の一枚。

    しかし本当に怖かったのは、入口の貼りたてホヤホヤ感のある張り紙。

    涼しさが更に増しました。

    一通りの観光を終えて今日の宿地、木曽福島町へ向かいました。

    まだまだ長ーいので少しずつ書きます。 初日終わり。


  • キッチンキャビネット

    キッチンキャビネットを製作、お納めしました。

    幅240cm×奥行65cm×高さ85cm 素材はブラックチェリー。
    写真はリビング側、引き戸と開き扉の収納

    反対のキッチン側は引き出し収納が中心。

    随所にお客さんのご要望と工夫が盛り込まれていて

    開き扉下はルンバ格納庫、自分で出入りします。その上にあたる天板上のコンセントケーブル孔はスマフォ充電用。

    扉の位置にコンセントがあったので、このように対応。

    オーダーメイド家具にしかできない仕事をしてしまいました。

    製作風景。

    天板も奇麗に仕上りました。 

    思いを全て形にすることが出来ました。
    お客様にも大変喜んで頂いた。私も嬉しい。

    末永くお使い頂けますように。   お納め先 福岡県