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家具工房に捧ぐ
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木曽路旅③
木曽路の旅二日目からは、木曽郡上松町の上松技術専門校で、この日から三日開催されたプロ向け木工講座へ参加。
昨年の暮れに求人活動で訪れた際に先生からご紹介があって、ならばと遠路来てしまいました。
参加者の顔ぶれは男女ペアの職人二人と、会社命令で来ている若い職人さん一人。ご高齢のウインザーチェア椅子職人一人と、伝統工芸足踏ろくろの作家さん一人と、大阪から来たハイアマチュアの男性一人と、わざわざ九州から来た私の計7名。
講座の内容は木工旋盤。
指導は御校のK先生。とても分かりやすい説明だった。
理論的な説明と並行して、三日間削りに削りました。旋盤技術は基よりその理論を奥深く理解することができた。 やっぱり遠路きて良かった~。
この講座の受講が旅の主目的だったのです、なかなか奥が深くて一概に文章化できる内容ではありませんが、写真の様な感じです。これから練習を積んで教室の作品作りに応用しよう。いろいろと学びながら、形にもさせてもらいました。
スツールをひとつと、器ふたつ。
初日の金曜日は学校の方も普通に授業をされていて、急遽先生から再度求人の呼びかけをしないかと提案。授業開始前に40人弱の生徒さんの前で弊工房の宣伝などさせてもらいました。しかし距離的な事と時期的な事と、私の顔が恐い事もあってか生徒さん方の反応は薄。
更には知人のEさんがこの学校に入校していて久しぶりのご対面。
最近作った箱を見せてもらった。四方全て違う仕口の手加工。
うちの教室でもやっている技能検定2級課題も作っていた。
4月に入校して、ここまで出来るようになっている。夜はEさんと木曽福島の居酒屋で一杯やりました。
学校での生活や授業内容など聞けて面白かった。修行とは別こちらでの生活も楽しそうでした。
土曜と日曜は学校は休みだったのですが、若い寮生が自主的に刃物を研いだり鑿の桂仕込みをやっている姿が印象的だった。
こういう人たちが日本の木工文化を継承していくのだと思います。旅はまだまだ続く。