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家具工房に捧ぐ
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物作りと時間
キャスターのついた移動式のワゴンを製作しました。
なかなか大変でした・・・
と言うのはウソで、作ったのは木工教室の生徒さん(女性)。
ご本人曰く「作るのに7カ月くらいかかってしまった~」と言うのですが、一回3時間の教室×月3~4回くらい出席×7か月なので、時間換算すると50時間~80時間くらいです。多く見積もって80時間としても、一日8時間作業で10日くらいです。
とぎれとぎれの時間で、技術習得の練習などもありながら、10日程で作るとはかなり早いと思います。
物作りにおいて、それに掛かった時間はとても大切で、作品クウォリティーの向上を求め過ぎ、時間が掛かり過ぎる物作りを私は否定します。雑でよいと言っているのではありません。
作品のクウォリティーの維持は大前提としてあるのですが、それと同じくらい時間を意識する事が大切であると思います。時間=経験値です。
まずは手足を動かし経験値を積む事を勧めます。多く失敗する事が大切です。
理屈で考える前に、肌で感じ自らの目と耳と手足、そして道具を駆使して作る事で解る事が多くあります。
うまくいかなかった事が大切で、次回の作品作りにそれを生かす事で技術的に成長します。まじめな事を書くので、リサラーソンの猫もびっくり。