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家具工房に捧ぐ

  • ベッドに思う

    社会人2年目の息子が引っ越す事になりその手伝いへ。午前中全ての家財道具を引っ越し元で私の車へ積み、午後から引っ越し先で降ろしました。大きなものと言えば冷蔵庫と洗濯機くらいで家具も小型の物ばかり。私としては普段新品家具を納品している時の気の使い方と比べると何とも楽な仕事、と言うか仕事でもないのですが気楽です。

    引っ越し元で解体し、引っ越し先で組み立て中のNトリ社製のベッド。

    ベッドを解体し、組み立てながら何ともその華奢な構造に驚いた。この後マットレスを置く為のスノコを敷くのですが、これがペラペラで直接上に乗れば折れる様な構造。しかしその上にマットレスを敷く事によって、厚いマットレスの平面強度で問題なくベッド全体としての強度が担保されていると言う構造。
    家具を設計し作っていると、どこまでその構造を軽減化していくかで悩むことが多くあります。半永久的に壊れない構造、耐久性を限りなく高める事はさることながら、耐久性が担保される中でいかに軽量化し構造を簡素化する事は事業として家具作りをやっていくうえでは不可欠で、逆にその構造的な耐久度がよくわからない故、過剰に強固に作るのは自己満足的であったりします。まぁNトリ社のベッドはある意味究極的で「マットを敷いていない時には絶対に乗らないで下さい」みたいな注意書きがスノコに大きく書かれていて、あくまでもマットレス一体型という使い方が前提でした。

    にしても一人暮らしなのになんでセミダブルやねん。と突っ込みたくなります。

  • 台風

    北部九州、台風は通り過ぎました。

    気圧も低くなかったので、あまり大したことはないだろうとたかをくくっていたのですが、夜中に風の音で目が覚めて家が揺れる程の強風に驚きました。

    こういうとき心配なのは工房で、何か壊れていないだろうか?とか、そもそも建物自体が大丈夫だろうかと、セルフビルドならではで心配だったりするのですが、いつも全く問題ありません。でも心配。

    スタッフ・トラも心配していました。

    何もなくてよかったな・・・俺の家でもあるしな。

    トラの家ではないのですが、何もなくてよかったです。

    金土日と木工教室は通常どうり行いました。台風接近の最中沢山の方におこし頂いた。ありがとうございました。

  • 日々

    昨日は午前中木工教室、

    午後からは次作の下ごしらえなどしていた。

    写真はプレス機。主に箱もの家具の製作に使います。プレス機にはモーターが付いていて昇降が自動の全自動プレスまたは半自動プレスと言うのがあるのですが、私が使っているのはモータ-のついていない手動プレス。珍しいかもしれません。だから何・・

    台風も近づいていますが、トラは変わりありません。

  • 木工教室

    先週の木工教室から・・・

    器を掘ります。 掘って掘って彫り上ます。
    人間の腕とノミ一本でこんな事ができるんだなぁ

    こちらは四角い器。 やはり全てノミ一本。

    こちらは木の時計。打って変わって機械加工が多くなります。

    この後オイル塗装を施し、針を取り付けて素晴らしい出来栄えだったのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました。

    小椅子製作中。ほぞ穴はまるで機械で開けたかの様ですが、全て手ノミと玄翁を用いた手加工です。素晴らしい・・・ まだ、途中ですが。

    完成はこの様になります。

    ほぞ穴やほぞの加工、またペーペーコードの座編みも含め全て木工教室の生徒さんによる手加工の作品です。ほとんどの方が木工初心者ですが、失敗を重ねながら少しづつその技術を習得してもらっています。

  • 九重へ

    九重連山を歩きました。
    牧ノ戸峠から九重分かれ、北千里ヶ浜を経て法華院山荘へ。その後、鉾立峠から白口岳を登り、稲星山を経て九重山から登山口へ戻りました。もう何度も歩いたコースでしたが、まーまーきつかった。

    白口岳からは大船山や三俣山、坊がつるが見渡せる。

    今回の山行には友人のF君と行きました。フルマラソンもやるF君はバカ体力で、日帰り20km超の山歩きも、ほとんど疲れている様子はなかった。

    私はほとんど一人で登山をするのですがそれには切実な理由があって、なかなか自分と同じくらいの体力で登山をしたい人がいないから、日程的にも。
    私としては久しぶりに逸材発見といったところなのですが、F君は超多忙なエリートサラリーマンなので今後のスケジュール調整は難しそう。私的には平日にズル休みしてほしいのですが。

    九重山をバックに、今年初めて笑いました。