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家具工房に捧ぐ

  • 木工教室 1/31~2/2

    先週末の木工教室から。

    器を掘り、無心になるひと。

    カメラを向けると、ノミの握り方がわざとらしくなってしまいました。

    器完成。丸のみ一本で作ります。ほんとよく作ります。

    スプーンを一気に作りました。 そのボリューム感以上に製作に時間が掛かります。

    小さなお子様の為に子供椅子を作っている。

    椅子はすぐに小さくなってしまうのですが、その思い出は椅子とともに生涯心に残る。 

    一枚の板から時計3個を作ります。

    木材の耳の部分は残すという斬新な試み。手作り感が伝わります。

    ご家族用のプレゼントとして作られました。

    木工教室では、基本的な家具木工のカリキュラムをこなしながら、カリキュラムの合間に上の作品の様な短期間で完成できる作品作りも行っています。

  • プロ

    先日、異業種の職人の方の作業風景を見る機会があった。見ていても分からない事が多く、単純に凄いなと思いました。その旨をご本人に伝えると、技術的にはまだ下積みの段階であると大変謙遜されました。もの作りをやっているといくら上手になっても自分の作ったものに完全に自信が持てないようなところは私もあります。また、そうでないといけないのかもしれません。
    ただ、プロとして事業としてもの作りをやっていく上で、自分自身が完全に納得のいく作品を作る事ができたとしても、採算を見込めなければ趣味で作っているのと同じと言う事になりかねません。限られた時間の中で作品を作り報酬を得ると言う事業として当たり前の事を遂行しようとした時に、もの作りは完全に仕事となり、一定のクウォリティーが確保できれば作品としての完成度に妥協を強いられるの当然の事だと思います。 総合的に商売として成立させているところに本当の意味での仕事の難しさや喜びがあると思います。
    逆に、自称プロの作家さんの中にはその作品性を極めようとするがあまり、商品として値がつけられない物を作り続けている芸術家肌の方も少なくない様に思います。
    冒頭に書いた職人さんはその事業性がとても高く、何よりも全てにおいて一生懸命されている姿がとても好感を持って見る事ができました。

  • 研ぎと時間

    木工教室に参加されている生徒さん方から、木工の刃物についてより深く取り組んでみたいとの希望を伺います。上手い下手は別として、ある程度木工作業を継続してやっていると、刃物の切れ味や刃物そのものに少しずつ興味が転じていくのは自然な事だと思います。しかし「研ぎ一生」という言葉があるくらい刃物を研いでうまく使えるようになるにはある程度時間が掛かります。私自身も最近やっと刃物が使えてきたかなと感じていて、これについてはまだまだ修行中の身だと思っています。

    木工や物作りはその殆どの技術が原理原則に従っています。刃物についてもそうで、原理原則を理解し練習を重ねれば誰にでもできる事なのですが、なかなかうまくいかない理由のひとつとして、シンプルな構造のもの程、その原理原則を理解するのが難しいといった理由があると思います。刃物の切れ味や研ぎの感覚は図面や寸法で確認する事ができません。しかし、必ず原理原則に従って何らかの変化が起きています。それを図面や寸法で確認するのではなく、削った時の感覚や研いだ時の感触、また軽微な変化を見落とさず肉眼で認識できる様になる事はとても時間の掛かる事です。一朝一夕にはいかないのですが、それも含めて木工を楽しんで貰えればよいと思うのでうが、何よりも大切なのは時間の掛かる技術習得だけに謙虚な気持ちで取り組む事かと思います。

    顔面マッサージを受けるスタッフ・トラ。研ぎは未だに習得できていません。

  • 日々

    製作が続きます。

    作り付け家具を作っているのですが、建物との兼ね合いが多く慎重に進めています。

    スタッフ・トラも元気です。

    「写真は撮らなくていいから、早く飯食わせろよ~」と言いながらカメラ目線。

  • 木工教室 1/25~27

    週末は木工教室でした。

    土日は参加者が多かった。

    教室をやっていると、生徒さん方から差し入れなどを頂く事が多いのですが、
    自家製のラスクを頂きました。とても美味しかったです、ラッピングも丁寧。

    ラスクを作ってくれたのはIさん。
    Iさんは私の目を見て直接手渡してくれました。Iさんいつもありがとうございます。

    そのIさんですが、木工の方も大変精力的に取り組まれています。

    その隆起した筋肉から、あのラスクは誰も想像できません。ラッピング同様、木工刃物の研ぎもとても丁寧で上手い。

    どういう事やねん・・