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家具工房に捧ぐ

  • まだまだ秋

    製作が続きます。

    大型のキッチンバックキャビネットを作っています。あと少し。

    紅葉が綺麗だったのでカメラを構えたら、

    まるで犬の様な顔でポーズをとってくれました。

  • 本棚

    本棚を製作、お納めしました。

    幅1.8M×高さ2.5M×奥行35cm ブラックウォールナットの無垢材と突板で作りました。 

    引き戸の内部は本棚。

    本棚として十分な収納量があるのですが、通常は本棚である事がわからない。

    テーブルスペースは読書やパソコン作業で使用。

    配線孔内部にコンセント有。

    ウォールナットの取っ手も自家製です。

    設置したのは寝室の片隅。小スペースを有効に活用できました。
    末永くお使い下さい。

  • 木工教室 11/20と21

    週末は木工教室でした。

    今週も沢山削ってもらいました。

    木工、それはカンナといっても過言ではありません。

    いえ、集中しノミで穴を掘る事こそ木工の醍醐味ともいえます。

    椅子の座編み。

    集中力と体力が必要。

    教室では休憩時間を設けているのですが、天気も良かったので今週は外で。

    新たな試みにスタッフも唸りをあげて喜んでいます。 あくびではありません。

    花台の組み立て。

    木工のメインイベントと言えます。

    完成しました。

    ブラックチェリーの電話台。

    本体と開き扉は框組みで作りました。カンナを使いこなし綺麗に仕上げました。

    生徒さんの数も増え教室も手狭になってきているのですが、反面屋外の大木下にあるスタッフの寝床スペースが無駄に広いと感じる今日この頃です。

  • 木を削る

    先週の木工教室から

    チェリーの鏡板を削る。

    器を掘る。

    テーブルの天板を削る。

    木材を削りたくて削りたくてうずうずしている方のご参加をお待ちしています。

    木工教室 https://treehousetobata.net/classroom

  • その説明は難しい

    今、角幡唯介の「そこにある山」を読んでいるのですが、その中で「単純に見える事程その説明は難しい」のような事が書いてあって深く頷きました。
    木工教室の中でカンナの研ぎ方や仕込み・使い方を説明するのですが、習得できる方は多くありません。逆に複雑な設計や特殊な機構などを理解し実製作にこぎつける生徒さんはいます。複雑な設計や特殊機構は時間をかけじっくりと取り組めば必ず答えがでる難解な計算問題を解いているような状況だと思います。その大部分が「机上」で行われ、その机上の計算や考え方がそのまま通用する訳です。これに対しカンナを自由に取り扱えるようになるまでの過程は机上の知識も去る事ながら、まさに肌感覚の経験の積み重ねが必要になります。肌感覚の経験の積み重ねという説明自体が、既に説明になっていないのですがここが「単純に見える事程その説明は難しい」という事かもしれません。 
     野球少年が変化球のカーブを習得したいと思った時に、まずは自らボールを握り自分なりの曲がらないカーブを投げます。一人でいくら練習しても球は曲がらないのでYouTubeでカーブの投げ方を見る。昔なら本屋か図書館にいって野球教本を見ていたのかもしれません。しかしこういった机上の知識では肌感覚の何かを知りえる事が出来ず試行錯誤が続きます。ここで既にカーブを投げる事のできる経験者に教えてもらう事になる訳ですが、そこまでの自分なりの努力と机上の知識、更に経験者の肌感覚の助言が相まって、少しづつ球は曲がり始めるのではないでしょうか。
     木材をカンナで削るという行為はいわばキャッチボールをやっているようなもので子供でもできる訳ですが、木材に滑らかな木肌を与える如く自由にカンナを使えるようになる為には、変化球を投げると同様、主体性をもって努力した本気の人にしかできない行為になります。更には変化球をストライクゾーンに投げたり、その球で三振を取れるようになるまでは、弛まぬ努力が必要である事は言うまでもありません。

    と、カンナの説明でした。いえカンナは難しいという説明でした。
    と言うか、カンナの説明は難しいという説明でした。