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家具工房に捧ぐ

  • マスク

    マスクが来ました。

    本当にくるんだなぁ。

    不評ですが、ある意味歴史的な物なので開封せづ子孫に受け継いだら、300年後になんでも鑑定団で高値がつくだろう。

  • 仕事や計画

    工房入り口のバラが綺麗に咲いています。

    が、今年はあまり見てもらえていません。仕方がない。

    工房では、製作が続きます。

    大型の壁面収納をつくっています。家具内の配線が少し複雑で慎重に加工しています。やりがいのある仕事です。

    仕事ばかりしているのかといえば、そうなのですが、

    昨年はスケジュールと天候が合致せづ、三度中止を余儀なくされた北アルプスへの遠征計画をじっくりと立てている。まだ、だいぶ先の事になりそうですが。

    早く飯くわせろよ・・

  • プレゼン

    コロナ下で自宅にいる時間が多いせいか、家具のお問い合わせも多いです。
    オーダーメイドの家具はどのような流れで受注頂くのかご説明します。
     できるだけ対面での打ち合わせをお願いしているのですが、遠方の場合ですとメールのやり取りのみで対応する場合もあります。手書きでも構わないのでラフな図などがあれば理解しやすいです。お客様の意向を踏まえたうえで私の方で図面とお見積りを作成します。その後、ご契約となります。

    イメージ図をこのように書いてお客様へプレゼン。

    ご自宅にお邪魔させていただく時は、間取りなども踏まえて図面化します。
    できるだけ完成時のイメージをとらえやすいように室内寸法なども測らせていただいます。

    本棚には本も・・・

    図面作成はお客さんへのプレゼン的な要素が強いのですが、併せて以後製作時の設計図にもなるので気合が入ります。

  • 日々

    バラが咲いた。

    動・植物はとても元気です。

  • 家具製作技能士

    一か月程前、弊工房のホームページを見て工房へ来られたのは同業のFさん。初対面でしたが市内の私も知っている木工所にお勤めで、キャリアは私と同じくらい。職人同士少し話していると互いの技量なども分かり、初めてなのに会話も弾みました。互いの修行環境など話す中で、ひょんな事から家具製作技能士の話題になった。
     そう「家具製作技能士」という資格があるのです。私自身この資格を持っていませんし、業界の同業者を見回してもこの資格を持っている人は皆無。そもそもその具体的な試験内容すら分からない。しかし、来房のFさんは同資格の2級を持っているとの事で、更には1・2級の実技試験サンプルをお持ちでした。

     後日、Fさんが持って来てくれた家具製作技能士の実技試験のサンプル。Fさんありがとうございました。

    左が家具製作技能士1級、右が2級の実技試験問題。

    分解するとこのようになっていて、見ているだけで気が遠くなります。
    この複雑な仕口をノミやノコ、カンナと言った手道具だけで決められた時間の中で作るのが家具製作技能士の試験なのです。
    ちなみにこの部分の仕口の名前は・・・

    明確に覚えていないので、教本で調べてみると教本にも載っていませんでした。教本に載っている二種類の仕口の要素が全て取り込まれているので多分「留め形隠し蟻五枚接ぎ」でいいと思います。

     実際この様な仕口や接ぎ手をプロの製作現場で用いる事があるかと言えば、おそらく日本中のどこを探しても無いと思います。理由はこのような仕口を用いずとも、十分かそれ以上の強度を担保しつつスピーディーに加工できる技術や道具があるからです。といったそっけない答えになってしまうのですが、事実だと思います。
     しかし例え試験の為だけとは言え、このような仕口を繰り返し作る練習を重ねれば、手道具の基本的使い方の習得には計り知れない効果があるのではないかと思います。資格はモチベーションの向上にもなるので。いつか弊工房の木工教室でも家具製作技能士の資格取得講座を開ければと思います。

    *追記 令和3年9月講座開講します↓