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家具工房に捧ぐ

  • 木工教室 4/30~5/5

    GW中は全て木工教室でした。

    唯一一枚だけ残っていた桜材。

    硬いので腕の太い男性に掘ってもらいました。

    体験コースの丸椅子作り。

    未経験の方でも作れるように、ほぞ加工を施した部材からスタートします。
    それでも作業量はかなりあって、完成すると達成感があるようです。

    お疲れさまでした。

    木のスプーン。

    こちらも初心者の方の作品。 上手。

    サイドテーブルもできました。

    ほぞなどの仕口は全て手加工で作りました。

    年齢や性別をいうのは失礼かもしれませんが、60代女性の作品。

    時計も作ります。

    文字はトレーシング後、電熱ペンで焼き入れます。

    転びの小椅子の仮組み。

    ほぞは全てノミやノコなどの手道具だけで加工しています。難易度高。

    ダイニングテーブルを作っています。

    鉋掛けは見た目以上に重労働です。しかし綺麗な木肌を削り出せると疲れを忘れ掛け続けてしまいます。

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    〈木工と人生経験〉
    木工教室に来れれる方の年齢は50代~60代の方が多いです。更に上は70代の方もおられます。若い方は30代、20代の方は今はいません。 比較的若い方は失敗を気にするがあまりなかなか前に進めず諦めるといった光景を目にしてきました。 半面、高齢の方の我慢強さというか忍耐力と言うか、また失敗してもあまり気にせず取り組む胆力を感じる時があります。木工、特に家具作りに関しては決して簡単ではないのである程度失敗を許容する事が、木工を深く知ることに通ずると思うのですが、体の衰えと反比例する形で人生経験を糧に家具を作る光景を目にすると感慨深いものがあります。

  • 山とプリンター

     先日、長年連れ添ってきたエプソンのプリンターPX-048A君が紙送機能の不調で使えなくなった。どうしても出力しないといけない書類があったので家電屋に走ってプリンターを物色。確かPX-048A君は1万円くらいだったので、同程度に品がある見込みで陳列のプリンターを見定めていたら、不必要な機能が沢山備わった高価格帯の高機能プリンターばかりが並べてあった。店員に印刷機能のみの低価格品はないかと尋ねたところ、唯一一品だけ売れ残っていた箱なし展示処分品を勧めてくれたのでそれを購入。会計の際に店員にどうした事か聞いてみたところ、在宅ワークの影響でプリンターが全国的に品薄状態になっているとの事だった、納得。
     在宅の影響はうちの様な小さな家具工房にもそれなりにあって、室内需要の高まりから昨年来注文が多く、設計事務と製作作業で仕事面ではフル回転の一年だった。更にコロナによる外出控えも相まってこのところ趣味の登山には全然行けていません。

    どうでもいい前置きが長くなりしまたが、やはり山登りに行くと心身ともにリフレッシュ出来る。脳内の発想が広がるというか自由になるというか、こだわりが減るというか、難しく考えていた仕事が、登山から帰ってくると全然違う角度から見えたりします。なんでこんな事で悩んでいたのだろうと思える事もあって、山登りが心に与えるその効力は計り知れない。なのでやはり山登りにはたまに行った方がよいのですが、なかなか忙しいです。

    新人のPX-105君

    いまだに新人のふりをするスタッフ・トラ。

  • カトラリーケース

    カトラリーケースを製作、お納めしました。

    幅32cm、素材はブラックチェリー。見た目よりずっしりと重みがあります。

    比較的作るのも簡単そうに見えるこのような小さな木工品ですが、一品製作の難しさがあって、例えば下の写真の様にこのくらいの位置で蓋が開いた状態で止まる機構を設計するのが大変だったりします。苦労話。

    下は引き出し。

    上段はお箸、引き出しはスプーンなどが入るのだと思います。
    末永くお使いい頂けますように。

  • 本棚

    本棚を製作、お納めしました。幅2.8M×高さ2.4M。
    一見これと言った特徴も見受けられないのですが、髄所にお客様のニーズを盛り込んだ工夫があります。

    まずは右下奥の和箪笥を活用して全体構成。しっくりと納まりました。

    内部ですが、用途は本棚なので棚板が沢山。
    書物の高加重にも耐えられる棚柱と厚さ25mmの棚板で強度は十分です。

    下段は引き出し。

    ここも書物を入れる予定なので底板を厚く作り、

    引き出しの下にはキャスターを取り付け。

    建物に固定し、耐震措置を施しました。

    末永くお使い下さい。

                           お納め先 福岡県

  • 木工教室4/23~25

    週末は木工教室でした。

    体験コース(カトラリー、お箸作り)では、

    娘さんと父と母、ご家族でこれだけ作りました。

    家具作りの方は、理屈を踏まえコツコツと進みます。

    コツコツと加工を続け

    家具を作る。

    こういった器も作ります。

    鑿で掘るのですが、なかなか時間がかかります。半面、達成感もかなりあります。